内容説明
自閉症と呼ばれた少年のピアノ・レッスンを続けて14年。さまざまな困難に立ち向かい、やがてステージで演奏するまでに成長していく、一人の少年と音楽療法士の感動の物語。…その後19年の歩みと「音楽療法としてのレッスン」を増補。
目次
1 出会い(14歳)
2 「練習」から「音楽の楽しみ」へ(15歳~18歳)
3 ピアノでの対話(19歳~23歳)
4 音楽への意志(24歳~27歳)
5 今がいい時間になるように(28歳~30歳)
補章 音楽療法としてのレッスン
著者等紹介
土野研治[ツチノケンジ]
1955年、東京生まれ。65年から70年までNHK東京放送児童合唱団に在籍し、放送やレコーディングに参加した。1978年、国立音楽大学声楽科卒業。埼玉県内の特別支援学校に勤務し、音楽療法の実践研究を行う。音楽教育振興賞、埼玉県教育委員会教育長表彰、下總院一音楽賞を受賞。2009年、スカンジナビア・ニッポンササカワ財団の助成により「日瑞音楽交流プロジェクト」を設立し、東京、京都、スウェーデンでコンサートおよび音楽療法士との交流を行った。NHK洋学オーディション、日本演奏連盟新人オーディションに合格。音楽の友ホール、清水寺円通殿大講堂などでバリトン独唱会を行った。2018年7月よりエル・システマジャパンの活動で、都内の盲学校に通う子どもを中心としたホワイトハンドコーラス声隊を指導している。現在、日本大学芸術学部教授。平成音楽大学客員教授、日本音楽療法学会認定音楽療法士、日本音楽療法学会副理事長、日本芸術療法学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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