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ベルリン・フィル―あるオーケストラの自伝

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  • サイズ B6判/ページ数 423,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393935408
  • NDC分類 764.3
  • Cコード C0073

内容説明

1882年、まだ「ドイツ」という国すらなかったヨーロッパの北の果て、プロイセン王国の首都に小さな楽団が生まれた。当時としてはきわめて珍しい、独立自営の職業オーケストラである。たび重なる政変、戦争の惨禍、東西分裂の悲劇、そして再び統一ドイツの首都へ。歴史の荒波にもまれつづけたベルリンで、「本物の音楽」の誇りを胸にオーケストラを守り抜いた、音楽家たちの一大叙事詩。

目次

第1章 楽団の誕生―1882~87(プロイセン王国‐ドイツ帝国)
第2章 ビューローの時代 スター指揮者の登場―1887~92(ドイツ帝国)
第3章 ニキシュの時代 高まる名声―1895~1922(ドイツ帝国‐ワイマール共和国)
第4章 フルトヴェングラーの時代 戦禍の中で―1922~45(ワイマール共和国‐ナチス・ドイツ)
第5章 チェリビダッケの時代 廃墟からの再出発―1945~54(占領‐東西分割)
第6章 カラヤンの時代 栄華と葛藤―1955~89(東西ドイツ)
第7章 アバドの時代 独裁から協調へ―1989~2002(東西ドイツ‐「壁」の崩壊‐統一ドイツ)
第8章 ラトルの時代 未来@ベルリン・フィル―2002~(統一ドイツ)

著者等紹介

ハフナー,ヘルベルト[ハフナー,ヘルベルト][Haffner,Herbert]
音楽・演劇を専門とするフリー・ジャーナリスト。フライブルク在住。内外の新聞、雑誌やラジオ放送局に寄稿。また18世紀から現在までの演劇(特に今日の音楽界に至るまで)に関するエッセイや本や放送作品を出版。2003年、フルトヴェングラーの伝記を発表し絶賛される

市原和子[イチハラカズコ]
早稲田大学第一文学部卒業。ドイツ語学留学後、現地での銀行勤務を経て帰国、ドイツ語翻訳者として活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

110
ベルリン・フィルの歴史を、指揮者との関係を中心に描く。ナチスとの関係、ベルリン市との関係、財政的な問題など、楽団を取り巻く社会経済的な紹介が中心で、音楽的な分析が乏しいのは残念。カラヤン/アバド/ラトル各氏との関係は同時代人として承知しているが、戦前のことは知らないことばかり。ビューロー氏とニキシュ氏の指揮者観の違いや、メンデルスゾーン派とワーグナー派の対立などは、演奏史的にも興味深い。何より驚いたのは、第二次大戦で降伏した3週間後に演奏会を開催しているという事実。しかもメイン曲がチャイコフスキーとは…。2024/12/10

Eu

1
ザビーネ・マイヤー騒動のことを調べていて手に取ったのだけど、想像以上に濃密な情報が詰まっててたまげた。戦中・戦後のエピソード(戦争末期にコンサート会場の出口のところでヒトラーユーゲントが籠持ってシアン化物配ってたとか)は衝撃的だった。マエストロ列伝みたいにならず、どちらかといえば楽団員の側から、ある共同体の変遷を辿っていってて、こういう視角からクラシック音楽を見せてくれる本は(日本語では)貴重やなぁ、と思う。2019/09/01

とす

1
かなり分厚いがそれほど苦労せずに読めた。ベルリンフィルの歴史を常任指揮者を中心に知ることができる。カラヤンやフルトヴェングラーの話はこれまで知らなかったことが多く興味深かった。また15年くらい経つと新しい歴史が生まれるのだろう。2016/01/15

きり

0
おかげさまで徹夜ですわ。どうしても知りたかったコンマスさんがいたので、探すために手に取り、ついつい読みはじめちゃったのですが、それ以上に歴史や音の重みを感じさせる内容にのめりこんでしまいました。2009/08/26

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