出版社内容情報
天才はどんな時代を生きたのか?
ヨーロッパ社会全体が大きく地殻変動を起こした激動の18世紀後半。変容してゆく政治・社会・文化的な状況のなかで天才作曲家ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-91)はどのような人生行路を歩んだのか。
地政学から文化政策まで、歴史の舞台背景を描き出すとともに、〈早逝の神童〉というイメージをはじめ、破天荒な逸話の数々を同時代の目線から読み解く!
【目次】
まえがき
第1章 「神童」を生んだバロック都市
第2章 二つの戦争と過渡期の帝都
第3章 「繋がり」のもたらす新世界
第4章 地政学から考える大旅行
第5章 変動を遂げる世界で
第6章 新大司教をめぐる軋轢
第7章 新天地を目指しての動き
第8章 啓蒙都市の光を浴びて(Ⅰ)
第9章 啓蒙都市の光を浴びて(Ⅱ)
第10章 啓蒙都市の光と闇(Ⅰ)
第11章 啓蒙都市の光と闇(Ⅱ)
第12章 新時代への期待の中で…
補遺 「その後」のモーツァルト
あとがき
参考文献
略年表
索引



