“水車屋の美しい娘”―シューベルトとミュラーと浄化の調べ

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“水車屋の美しい娘”―シューベルトとミュラーと浄化の調べ

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  • サイズ 46判/ページ数 360p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393932247
  • NDC分類 767.08
  • Cコード C0073

出版社内容情報

せつない歌曲集に幾重にも折り重なる象徴と、詩の複雑な成立事情を解きほぐし、陰影に富んだ背景世界を描き出す。付・歌詞対訳

内容説明

“冬の旅”と双璧をなす連作歌曲集。せつない調べに秘められた奥深き作品世界へ。水車屋=粉挽きに刻まれた“差別”と“淫蕩”の烙印。詩人ミュラーの恋路と複雑な成立事情。幾重にも織り込まれた象徴。シューベルトの音による救済。付・“水車屋の美しい娘”対訳。

目次

プロローグ せつない歌曲集
第1章 もてあそばれた水車屋の娘―差別とエロティシズム
第2章 もてはやされた水車屋の娘―パイジェッロからゲーテへ
第3章 ミュラーの恋―ベルリン、若手知識人の群像
第4章 “水車屋の娘、ローゼ”―ベルガーからシューベルトへ
第5章 息を吹き返す“しぼめる花”―差別とエロティシズムからの救済
エピローグ 聖なる歌曲集にあらず

著者等紹介

梅津時比古[ウメズトキヒコ]
神奈川県鎌倉市生まれ。早稲田大学第一文学部西洋哲学科卒。桐朋学園大学学長、早稲田大学講師を経て、桐朋学園大学特任教授、毎日新聞学芸部特別編集委員。『“セロ弾きのゴーシュ”の音楽論』(東京書籍)=第54回(平成15年度)芸術選奨文部科学大臣賞および第19回岩手日報文学賞賢治賞。『ゴーシュという名前』(東京書籍)=NHK制定“日本の百冊”。『フェルメールの楽器』(毎日新聞社)=2010年日本記者クラブ賞、など各賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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trazom

91
前著「死せる菩提樹」での「冬の旅」に続き、梅津さんが「美しき水車屋の娘」を論じる。「水車屋は、差別と不浄の象徴」との指摘に驚く。水車屋の娘も粉挽きの若者も、被差別者の不浄な人間としての翳りを背負っていることを前提として受容すべきだとする。「冬の旅」の絶望・諦念・疎外感に対して、「美しき水車屋の娘」には青春の瑞々しさ・抒情のような前向きな精神を感じていた私には、余りに衝撃的過ぎて立ち直れない。平安に満ちた終曲の「小川の子守歌」が救済ではないと言われると、困る。梅津さんの深い分析は尊敬するが、やっぱり困る…。2022/07/12

ヨハネス

7
半分しか読めていないが次の予約者が入ってしまったので、後半はまた借り直して読む。上皇后がその昔「美しき粉屋の娘」と呼ばれたことをいつも連想してしまうが、本当に「水車屋の娘」に侮蔑、差別的な意味があったとは。ベルリンでの「サロン」でのミュラーたちの詳細が長く語られるが、いわゆる「恋バナ」なので飽きずに楽しめた。2022/06/07

ヨハネス

6
後半から読了。シューベルトの曲について大変細かく説明されているので、一曲ずつじっくり聴きながら読むととても楽しい。YouTube、頼りになるなあ。2022/07/20

NyanNyanShinji

1
面白くてあっという間に読んでしまった。一般にこの曲のタイトルには水車小屋とされるが決して小屋ではなくて水車の動力を用いた大きな製粉工場である事や当時のドイツでは水車屋という職業が差別を受けいたこと、そのせいか水車屋の娘と言うものが性に奔放と言うイメージがあった等この曲を知る為の歴史的社会的背景が描かれる。そしてミュラーが属していたサロンでこの曲の原点となる歌芝居を皆で合作した事、そのサロンでのミュラーの叶わぬ恋と言ったこの詩集の血肉が如何に付いて行ったのかがよく分かった。素晴らしい本だった。2023/05/25

Norikazu Torii

1
三大歌曲集の中では、一番苦手だったが、この本を読んで俄然、興味が沸いてきた。それにしても、我々が当たり前だと思っている事でも、その国に行くと全く意味あいが異なってくるものである。2023/02/01

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