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ピアノ協奏曲の誕生―19世紀ヴィルトゥオーソ音楽史

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  • サイズ B6判/ページ数 270,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393931974
  • NDC分類 764.392
  • Cコード C0073

出版社内容情報

今も変わらぬ演奏会の華、ピアノ協奏曲。名曲十数曲を紹介しつつ音楽史の意外な一断面を明らかに。聴く楽しみがもっと深くなる好著。

内容説明

コンサートの華、協奏曲。今わたしたちが耳にするその姿は、一体いつ出来あがったのか。

目次

モーツァルト ピアノ協奏曲第12番イ長調K414―小さなアンサンブルの魅力
ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番「皇帝」―「チェンバロの文化」のなかで
フンメル ピアノ協奏曲イ短調作品85―ショパンの規範になった音楽
モシェレス ピアノ協奏曲第3番ト短調作品58/60―パレードとしての音楽
ヴェーバー 小協奏曲作品79―19世紀の演奏会と「ごたまぜのプログラム」
ショパン ピアノ協奏曲ホ短調作品11―アンサンブル音楽の輝き
メンデルスゾーン ピアノ協奏曲第1番ト短調作品25―エンタテインメントか芸術か
シューマン夫妻 クラーラの作品7&ローベルトの作品54―2つのイ短調が切り拓いた世界
リトルフ 協奏曲‐交響曲第2番ロ短調作品22―近代のピアノに向かって
リスト ピアノ協奏曲第1番変ホ長調―「ピアノ協奏曲」の誕生
狂想曲の新たな概念 ブラームスの第1番&サンサーンスの第5番―鳴り響く音の博物館
世紀を超えて チャイコフスキィの第1番&ラフマニノフの第3番―拡散するピアノ協奏曲

著者等紹介

小岩信治[コイワシンジ]
静岡文化芸術大学准教授(文化政策学部芸術文化学科)。桐朋学園大学音楽学部非常勤講師。ベルリン芸術大学博士課程修了。博士(Dr.phil.)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

shiki30

1
コンサートの一演目としてのピアノ協奏曲をコンサートホールでお行儀よく、静かに聴く、という行為が確立されたのは、「ピアノ協奏曲」が確立されたずっと後であった。モーツァルトやベートーヴェンからショパン、リストの時代までこのジャンルはむしろ今日でいえば大道芸を観る、あるいはジャズを聴くような、そんな消費のされ方をしていた。聴き方のスタイルの変化を誘導した、「ちゃんと聴いて欲しい」作曲家らの創意工夫なども実際の譜面から読み取れるのは、大変面白い。2016/01/13

maoneko

1
名曲と名曲の間には、今は知られていない作曲家の作品があり、音楽史の流れはつながっていると再認識。2013/03/03

みかん

0
ピアノ協奏曲の特徴の変遷を端的に概観できるメチャクチャ優秀な一冊。我々はピアノ協奏曲を「現代のピアノ構造」「現代のコンサート文化」からしか判断できないことがどれだけ狭量か!2022/03/18

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