出版社内容情報
18世紀以降の音楽の土台となった和声論(1752年刊)を本邦初訳。当時の作曲家の教科書となった歴史的名著。解題、訳注、索引付
内容説明
『百科全書』の編纂者ダランベールがラモーの難解な理論を平易にまとめた入門書(1752年刊)。18世紀のヨーロッパで大評判となった歴史的文献を本邦初訳。
目次
導入部―用語の定義(旋律、和音、和声、音程;音階に含まれる様々な音程の名称;オクターヴよりも大きい音程について ほか)
第1巻 和声理論(前提となる基本的ないくつかの実験;2つの調の起源、最も自然な旋律、最も完全な和声の起源;5度連鎖と、守るべき法則 ほか)
第2巻 作曲の主要な規則(同一音程に与えられる様々な名称について;様々な音程の比較;様々な音部記号、音価、拍子、シンコペーションについて ほか)
著者等紹介
ダランベール,ジャン・ル・ロン[ダランベール,ジャンルロン][d’Alembert,Jean Le Rond]
1717‐1783。18世紀の重要な数学者、物理学者であり、フランス啓蒙思想の中心人物の1人。23歳で王立科学アカデミーの准会員となり、『動力学論』(1743)などを発表し、数学者、物理学者としての揺るぎない名声を得た。1747年にはディドロと共に『百科全書』の編集責任者となり、フランス啓蒙思想を総括した記念碑的論考「百科全書序論」(1751)を執筆した。音楽にも造詣が深く、『百科全書』の音楽に関する項目をいくつか寄稿している
片山千佳子[カタヤマチカコ]
1971年東京藝術大学音楽学部楽理科卒業。同大学院修士修了後、1975~79年ストラスブール人文科学大学音楽学博士課程で仏政府給費留学生として学ぶ。1982年東京藝術大学大学院博士課程を単位取得退学。現在、東京藝術大学音楽学部楽理科教授
安川智子[ヤスカワトモコ]
パリ第4大学修士課程および東京藝術大学博士後期課程修了。博士(音楽学)。専門は19世紀~20世紀初頭のフランス音楽。現在日本学術振興会特別研究員PD、および国立音楽大学、東京工芸大学、関東学園大学各非常勤講師
関本菜穂子[セキモトナホコ]
パリ第4大学Master課程および東京藝術大学博士後期課程修了。博士(音楽学)。専門は17~18世紀フランス音楽理論史。これまでに仏政府給費、ロータリー財団、ロームミュージックファンデーションの奨学金を受け、現在パリ第4大学博士課程在学中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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