「第九」誕生―1824年のヨーロッパ

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  • サイズ B6判/ページ数 308,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393931912
  • NDC分類 764.31
  • Cコード C0073

出版社内容情報

バイロンの死の直後に初演された第九は西洋文化史を一変させる衝撃作であった。第九誕生の背景とそこに込められたメッセージを探る。

【著者紹介】
1946年生。音楽ジャーナリスト。邦訳『トスカニーニの時代』。米国有力紙誌に600超の音楽記事を寄稿。カーティス音楽院で教える。

内容説明

「ナポレオン後」の時代、抑圧と超保守的ナショナリズムに対し一人の作曲家が渾身の「反論」を試みた…西洋史を変えたベートーヴェンの衝撃作。

目次

1 「第九」初演の日―一八二四年五月七日(ウィーンの最新のニュース;オーストリア人のあほうどもめ!;「私を苛め続けるこの苦悩」)
2 一八二四年のヨーロッパ(会議は踊る;ロマン主義=安堵+失望+抑圧?;自由への闘い;絶対君主と反逆児;ナポレオン後のフランス;ハインリヒ・ハイネ)
3 「第九」のイメージ(音楽的なイメージ;音楽は何を伝えるのか;「第九」解読の試み)
4 新たな始まり(ベートーヴェンとロマン主義;ベートーヴェンのあとで一体なにができるだろう?)

著者等紹介

サックス,ハーヴェイ[サックス,ハーヴェイ] [Sachs,Harvey]
1946年アメリカ生まれ。音楽研究者、ジャーナリスト。30年近くヨーロッパ(とくにイタリアとスイス)で暮らし、現在は北米を拠点に活動。カーティス音楽院(フィラデルフィア)で教鞭をとる

後藤菜穂子[ゴトウナホコ]
桐朋学園大学音楽学部卒業、東京芸術大学大学院修士課程修了。音楽学専攻。英国ロンドン大学ゴールドスミス・カレッジ博士課程を経て、現在ロンドンを拠点に音楽ライター、翻訳家、通訳として活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Hirohito Kuno

2
民主主義者も独裁者も讃える第九、畏れと愛の大らかさ…聴きたくなった♪2016/05/04

Decoy

2
「第九」の音楽史的意義だけでなく、初演された1824年に注目して、文化史的、政治史的、思想史的な意義も探った、野心的な試み。ただ、音楽史的な部分が最も面白い。専門用語と楽譜を用いない楽曲解説は、曲を聴きながらなら、もっと楽しめたかも。シラーの原詩の扱いが、やや軽い?2013/10/28

breguet4194q

0
第九が初演された時の時代背景や状況など、様々な視点から探ることにより、この曲の重要性・偉大さを論証した一冊。また、その後の時代にどれだけ大きい事を残したかも検証しています。人間ベートーヴェンと第九を中心とした背景を知るには、非常にわかりやすかったです。2020/11/27

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