内容説明
ショパン自身や周囲からの手紙を自在に読み解きつつ、生涯をたどる新たな試み。個人の内面に語りかけるショパンの音楽から、聴き取るべきものはなにか。演奏家が差し出すものと、聴衆はどう向き合えばよいのか。すべての存在への感謝から生まれるメッセージがここにある。
目次
はるかな呼び声
父の誕生日
ポーランドの大地から
想いと響き
ウィーンでの出会い
花々の蔭に
友情の協奏
故国をあとに
パリを生きる
華麗なる群像
出会い、交流、そして別離
憧憬れ進む島ぞこれ
サンド邸での日々
生きていく時空間
彼自身の本来のすがた
眼もと涼しい仲間たち
著者等紹介
荒木昭太郎[アラキショウタロウ]
1930年、横浜市に生まれる。1948年、第一高等学校に入学。1953年、東京大学文学部フランス文学科を卒業。1953~58年、東京大学大学院人文科学研究科仏語仏文学専門課程に在学。1958~94年、東京芸術大学音楽学部にフランス語担当非常勤講師として断続的に勤務。1960~62年、フランス政府留学生としてパリ大学に在学。1963~91年、東京大学教養学部にフランス語フランス文学担当として在職。1972~74年、文部省在外研究員としてパリに滞在。1991~2001年、東洋英和女学院大学社会科学部教授。現在、東京大学名誉教授
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