出版社内容情報
巨匠リストを筆頭に,19世紀に繰り広げられたヴィルトゥオーゾたちの豪華絢爛のパフォーマンスは,演奏術の極限への挑戦であった。流麗な文体そのものが音楽的な,魅惑の書。
内容説明
巨匠リストを筆頭に19世紀に華やかに繰り広げられた豪華絢爛の演奏=音楽の文化の本質を流麗な文体で描く。
目次
第1章 打ち勝たなければならない困難
第2章 眩惑された人々
第3章 正確な狙い
第4章 ヴィルトゥオジテへの賛否両論―反対派
第5章 ヴィルトゥオジテへの賛否両論―擁護派
結び 消えゆく出現
著者等紹介
ジャンケレヴィッチ,ウラディミール[ジャンケレヴィッチ,ウラディミール][Jankelevitch,Vladimir]
1903年生まれ、1985年没。ロシア人を両親とする。1926年哲学高等教員資格取得後、プラハのフランス学院をはじめ、カン、リヨンの高校で哲学教授を務める。1931年の著作『アンリ・ベルクソン』は、ベルクソン本人からも高く評価される。1933年レオン・ブランシュヴィックの指導をうけ学位論文「シェリングの後期哲学における意識のオデュッセイア」を提出、トゥールーズ大学に任ぜられる。39年兵役につき、翌年負傷、兵役を解除された後レジスタンスに参加する。終戦後、リール大学をへて1951年から78年の退官まで、ソルボンヌ大学で倫理学の講座を担当した
伊藤制子[イトウセイコ]
東京芸術大学大学院修了。同大助手をへて、東邦音楽大学、日本大学経済学部講師。音楽美学、フランスと日本を中心にした20世紀の音楽を研究中
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