出版社内容情報
死後いったんは忘れられ,19世紀に劇的に復活した巨匠バッハ。西洋音楽史上の奇跡と呼ばれる復興運動を,『マタイ』蘇演や手稿譜収集・出版活動等の諸相から克明に追跡する。
内容説明
西洋音楽史上の奇跡、忘れ去られた巨匠の復興運動。1829年、メンデルスゾーンによる『マタイ受難曲』の劇的蘇演を軸に、コレクターたちの手稿譜収集と楽譜出版、伝記研究、演奏実践などの多岐にわたる復興運動の諸相を克明に追跡する、もうひとつの音楽文化史。
目次
1 『マタイ受難曲』の蘇演―実践的活動(市民社会と合唱協会;メンデルスゾーンの家系 ほか)
2 バッハ研究への道―著述活動(『故人略伝』のバッハ;さまざまなバッハ伝 ほか)
3 楽譜の運命―収集活動(手稿譜;バッハの作曲態度 ほか)
4 『バッハ全集』の刊行―出版活動(オリジナル印刷譜;死後の印刷譜 ほか)