出版社内容情報
音楽についての学問といっても、その裾野は実に広い。本書では大作曲家の「駄作」からプロレスラーのテーマ音楽、さらには「モーツァルト効果」まで、さまざまな対象を歴史・社会学・心理学など多彩な切り口で考察する。かくも自由で融通無碍な学問のススメ。
内容説明
これほど自由で面白い学問がほかにあるだろうか?駄作(!?)の考古学、「モーツァルト効果」論争、音楽と小説のエクフラシス、図形楽譜の読みとり方、プロレスのテーマ音楽、現代音楽の作品タイトル、FBIと作曲家…。
目次
第1章 駄作の考古学―ワーグナー「アメリカ独立百周年行進曲」をめぐって“音楽史学”
第2章 モーツァルト効果狂騒曲―Mozart makes you smarter?“音楽心理学”
第3章 音楽のエクフラシス―ドビュッシーと「サンギネールの島々の美しい海」“音楽解釈学”
第4章 不確定性音楽をめぐるコミュニケーション―図形楽譜はどうして演奏可能なのか?
“音楽社会学”
第5章 儀礼・軍楽・芸能―プロレスの入場テーマとは何か“音楽民族学”
第6章 言語による音楽創造―音楽作品のタイトルとは?“音楽美学”
第7章 あなたは現在、あるいはかつて共産党員でしたか?―アイスラーと非米活動委員会“音楽政治学”
著者等紹介
沼野雄司[ヌマノユウジ]
東京生まれ。東京藝術大学大学院博士課程修了。博士(音楽学)。現在、桐朋学園大学教授。2008年度および2020年度にハーバード大学客員研究員。著書に『現代音楽史 闘争しつづける芸術のゆくえ』(中公新書、第34回ミュージック・ペンクラブ賞)、『エドガー・ヴァレーズ 孤独な射手の肖像』(春秋社、第29回吉田秀和賞)など。国内はもとより、アメリカ、中国、オランダ、リトアニア、ジョージア(グルジア)、アイルランドなど多数の国際学会で発表。神奈川芸術文化財団芸術参与(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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