出版社内容情報
大革命前夜のパリにやって来た医師メスマー。〈動物磁気術〉による治療は不治の難病をも癒し，貴族から民衆までメスメリズムの虜となった。精神による治療の創始者の謎の生涯。
内容説明
大革命前夜のパリにやって来た医師フランツ・アントン・メスマー。〈動物磁気術〉によるその治療は不治の難病をもたちまち癒し、貴族から民衆まで、全市はメスメリズムの虜となった…。「精神による治療」の創始者の、謎に包まれた波乱の生涯の真実に迫る。
目次
第１章 科学アカデミーと催眠術の達人
第２章 メスマー登場の前夜まで
第３章 狩猟番人の息子
第４章 メスマー博士のウィーン時代
第５章 メスマーとモーツァルト
第６章 異常心理学への第１歩
第７章 盲目のピアニストに関するスキャンダル
第８章 パリに待ち受けていたハードル
第９章 メスメリズムにおける分利の問題
第１０章 メスメリズムにおけるトランス
第１１章 メスメリズムにおける治療集会
第１２章 マリー・アントワネットに宛てた手紙
第１３章 メスマーの調和協会
第１４章 公式調査
第１５章 調和協会の分裂
第１６章 放浪
第１７章 オカルト・サイエンス
第１８章 晩年のメスマー
第１９章 メスメリズムから催眠、そしてフロイトへの道
第２０章 ポオとメスメリズムに関する覚え書き
付録 メスメリズムを題材にしたフランスの風刺劇
