内容説明
「自生的秩序」によって社会は成り立っている!“オートポイエーシス”“サイバネティックス”とも連関するハイエクの“社会システム論”諸学問をしなやかに統合する晩年の大作。
目次
第1部 ルールと秩序(理性と進化;コスモスとタクシス;諸原理と便宜主義;法概念の変遷;ノモス―自由の法;テシス―立法の法)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アミアンの和約
16
立法の前に法がある。法は作るものではなく発見するもの。法を好き勝手に作って社会を作り替えていこうという設計主義は必ずや全体主義をもたらす。自生的秩序という伝統的基盤の上に組織や政府が成り立っているというのは、無秩序状態を政府が強権で抑えつけることで文明をもたらすという、いわゆるホッブズ的世界観とは対極にある。三部作なので本書だけで全てを語ることはできないが、これだけでもハイエクの法哲学が伺える。2025/03/26
グレイシア
1
文章の言い回しが難しくて何回も読み返した 第二章のところで自己組織化とか自己増殖的とか出てきたからルーマンの社会学とかぶってる部分があると思う 2013/09/07
ヌクンダ将軍@鬼畜の所業
0
設計合理主義の批判し、複雑な現代社会において、「法の支配」の意義を想起し復活を試みようとしていると考えられる 通俗的な「小さな政府」論とはおそらく一線を画す しかし、読みにくくて、正直よくわからん2014/06/16
Kanou Hikaru
0
本棚の整理中・・・ 友人・知人に紹介したい本。ザックリ言えば、自己反省力が高く、学び続けなければならないと謙虚な人が多ければ 世の中 八方丸くおさまるといった話。もしかすると、この理論の導入に もっとも向いている文化圏は日本だったりするのかもしれない。
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