出版社内容情報
現代の文明社会において最も重要な問題である自由の概念を詳細に検討した、ハイエクの主著。
内容説明
西洋における自由の思想の変遷を俯瞰し自由が文明の進歩にとっていかに重要かを論じたノーベル賞に輝く思想家の代表作。
目次
第1章 自由と個別的自由
第2章 自由文明の創造力
第3章 進歩の常識
第4章 自由、理性および伝統
第5章 責任と自由
第6章 平等、価値およびメリット
第7章 多数決の原則
第8章 雇用と独立
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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2
非常に文章量が多く読みづらい。入門書を読んでからの方が読みやすいと思った2013/03/18
ぐっさん
1
隷属への道よりはやや難しいが、わかるところだけでも十分読む価値はある。最後の解説に主な内容やこの本の位置づけがわかるので書店で読んでみるといいかもしれない。主張が短く強烈でかつ納得できるものが多いので続きも読んでいこうと思った。例えば次のような文。(多数決について)多数の決定が説得によって変更できるものでなければ価値はなく、民主主義の主張はどんな少数意見でも多数意見になりうることを前提としている。2013/11/02
O. M.
1
私としては、一連のハイエク全集の中でも、本書「自由の条件 第一部」では特に彼の意見の根幹的な部分がまとまっていると思います。ハイエクの自由思想が理解できる重要な一冊です。自由の定義や、なぜ社会に自由が必要なのかが語られます。一見難しい思想書ですが、最近ならサンデル教授の著書を読む感覚で読めるかと(意見はサンデル教授の対極ですが)。2013/03/09
Sumiyuki
1
人は無知。社会的進化のためには、他の人が持つ知識を有効活用する市場が必要。前提として、多様な人々がいなければならない。その多様性を強制によって、奪ってはならない。特に金持ち。金持ちの前衛的行為の結果が次の時代の他の人々に浸透していくことによって社会的進化が果たされる。もし、多様性が奪われれば社会は停滞する、らしい。ハイエクは政府の独占を批判し、市場に任せるべきとするが、大企業による独占をどう考えるのか。また、米軍によって作られたインターネットのような莫大な資金がなければあり得ない技術革新をどう考えるのか。2012/05/07
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