出版社内容情報
経済学から複雑系科学まで壮大な思想体系を築いた巨人の思想をポパー、オークショット、ポラーニ、バーリンらと比較しつつ論じる。
内容説明
自由の真の意味とは?経済学・政治哲学から、知識論・複雑系科学まで、現代世界に大きな影響を与えた巨人の思想を、ポパー、オークショット、M・ポラーニ、バーリンらと比較対照しつつ論じた意欲作。
目次
序論 リベラリズムとは何か
第1章 ハイエク思想の基本構造―「構成主義」の批判
第2章 ポパーとハイエク―「反転した合理主義」と「アンチ合理主義」
第3章 オークショットとハイエク―知識論的合理主義批判
第4章 マイケル・ポラーニとハイエク―「アンチ合理主義リベラリズム」の知識論的基礎
第5章 バーリンとハイエク―「ノモス」の復権
第6章 社会主義者とハイエク―「社会主義経済計算論争」の知識論的再編
付章1 複雑さと社会科学―ハイエクの方法論に関する試論
付章2 初版から一〇年後の補論―この間の研究動向について
著者等紹介
渡辺幹雄[ワタナベミキオ]
1967年生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程退学。山口大学経済学部教授。専攻は政治理論、政治思想。京都大学博士(法学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ステビア
6
鬼才・渡辺先生のハイエク論。非常に勉強になる。そして何より読んでて面白いんだ。2013/10/16
ステビア
4
ゼミ選考の課題が「政治理論の本を一冊読んでこい」てなものだったのでこれを選び、ゆっくりじっくり再読。なかなか疲れた笑2013/11/06
liverpool0810
4
良書。一章でハイエク思想のエッセンスを紹介し、以下の章でポパー、オークショット、ポラニ―、バーリン等の思想家との比較を通してハイエクの思想を浮き彫りにしていく。ハイエクの「進化論的」と称される方法は初期ロールズやノージックらに代表される構成主義的アプローチに比べて曖昧模糊としていて捉えにくい。著者の言葉を借りればハイエクは「哲学者」ではなく「科学者」であるので大上段に原理を打ち立て演繹するようなことをしない。ゆえに恣意的に解釈され、残念なことに重要性に比して理解されていないのではないかという印象を持った。2010/12/29
じょに
1
めちゃくちゃ良本。ハイエクは重要。
おちこち
0
タイトル通りハイエク入門であり、現代リベラリズムを深く考察した本。語り口がやや癖があるものの読みやすい。2012/12/28
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