出版社内容情報
『ロールズ正義論の行方』で現代政治哲学界の巨人の全貌を描き高い評価を得た著者が,改めて正義論をめぐる論争点とその後の思想的転進を,細部にわたり分析した本格的論考。
目次
第1部 道徳理論のパラダイム対決―ロールズとR.M.ヘア(メタ倫理学(倫理学方法論)
規範倫理学(道徳の原理))
第2部 ロールズ正義論の現在―『道徳哲学史講義』・『公正としての正義‐再論』(『道徳哲学史講義』(二〇〇〇年)注解―ロールズ思想の変遷をたどる
『公正としての正義‐再論』(二〇〇一年)―最終応答を評価する
「単なるヒュームの限界内のカント」)
著者等紹介
渡辺幹雄[ワタナベミキオ]
1967年生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。同大学院政治学研究科博士後期課程退学。同社会科学部助手を経て、現在、山口大学経済学部助教授。専攻は政治学、政治思想。京都大学博士(法学)
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