内容説明
日米の繁栄、欧州の衰退の真の理由は何なのか。左右対立という図式が崩れた今、新たな政治的座標軸となるものは何か。ケインズ主義にかわる繁栄の理論はあるのか。先進ニッポンはどこに位置し、どこへ向かうべきなのか。西側先進国での時代の新たな動きをルポルタージュする。『レーガンのアメリカ』の著者が、現代世界の先端の動きをリポート。欧米でベスト・セラーとなった《新経済学派》の話題作!
目次
1 新たなイデオロギーを求めて(大衆の時代の終焉;神話の復活;現実主義の限界)
2 自由主義の原理(古典的自由主義から新自由主義へ;権力の奪取)
3 自由主義の障害物―新階級闘争に向けて(自由主義の失望者;世界の納税者はいま;反インフレの闘い;国家なき成長;協調の原理;終身雇用)
4 展望―選択の自由がある社会(所有者たちの国;自由主義的な保健医療システム;学校間の競争に向けて;テレビを使った直接民主主義)