出版社内容情報
社会主義は遍く人びとに幸福をもたらし、真に国家として成立するものか。経済問題としてミーゼス・ハイエクvs社会主義理論家たちとの論争の理論的背景を明らかにする。20世紀の社会主義国家の現実を見るなら、社会主義の経済的不効率と非人間性はまさに一目瞭然であったが、社会主義の貧困と悲劇を理論的に説明しようとする研究者はほとんどいなかった。今日、社会主義国家の崩壊から30年以上が経ち、旧ソヴィエトなど社会主義諸国・計画経済の貧困と悲惨は忘却されてしまった…。とまれ、社会主義とは自由な起業家精神を妨げる強制的力の行使である。オーストリア学派の自由主義経済思想を理解するための必読書。
内容説明
なぜ「社会主義」は絶対的な貧困と隷属をもたらすのか?ミーゼス、ハイエクvs社会主義理論家たちとの論争、その理論的背景を縦横無尽に解き明かす。自由主義経済思想によってすべての社会主義失敗の必然性を説明する必読書。
目次
第1章 序論
第2章 起業家精神
第3章 社会主義
第4章 ルートヴィヒ・フォン・ミーゼスと経済計算論争の始まり
第5章 静学化への不当な移行―形式的類似性といわゆる「数学的解法」の議論
第6章 オスカー・ランゲと「競争的解法」
第7章 最終的考察
著者等紹介
ウエルタ・デ・ソト,ヘスース[ウエルタ・デ・ソト,ヘスース] [Huerta de Soto,Jes´us]
1956年マドリッド生まれ。2007年‐現在、レイ・フアン・カルロス王大学応用経済学部教授、ミーゼス・インスティテュート上級研究員、Quarterly Journal of Austrian Economics,New Perspectives on Political Economy編集委員。受賞歴:フアン・カルロス王国際経済学賞受賞。アダム・スミス賞受賞。フランツ・クーヘル経済学教育賞受賞
蔵研也[クラケンヤ]
1966年富山県氷見市生まれ。2022年~自由主義研究所研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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