シェイクスピアの妻

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 420,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393461334
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0098

出版社内容情報

風土の自然・草花、歴史資料、そしてシェイクスピア作品の徹底的な読解を通して、たおやかにして激しい一人の女の生を歴史の闇の中から浮かび上がらせる異色の小説。

内容説明

草木の香りと作品の織物の奥底から、たおやかにして激しい一人の女の生を浮かび上がらせる異色の小説。

著者等紹介

熊井明子[クマイアキコ]
長野県松本市生まれ。信州大学教育学部(松本)修了。映画監督熊井啓と結婚。執筆の傍ら長年ポプリの研究を続け、ハーブにも造詣が深い。1999年、『シェイクスピアの香り』をはじめとする著作活動に対し、山本安英の会記念基金(委託者・木下順二氏/運営委員長・尾崎宏次氏)より、「シェイクスピアの魅力を新たな角度から探求した業績を評価して」、第7回山本安英賞を贈られる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

54
夫の輝かしい日々にも故郷に籠り、ロンドンで共に暮らすこともなかったために誰からも顧みられることもなく、「女房は若い方がいい」とか、「若気の至りで、のぼせて結婚するものじゃない」というような戯曲中の辛辣なセリフのせいで陰口をたたかれてばかりいたシェイクスピアの年上の妻アンにスポットを当て、ソネットに綴られたシェイクスピアの恋愛観、結婚観をもとに、アンをこのように好ましい姿に描いたところに作者の思いの深さを感じた。シェイクスピアが好んだ植物たちの香りの描写が巧み。2016/05/27

きりぱい

8
想像以上によかった。途中から目がじわじわ来っぱなし!どこかで聴いた逸話から、本当にそんな風なことがあったのかもと思わされるようなあれこれまで、半生と作品が小気味よく盛り込まれている。ポプリ研究家ならではの感性で、風俗の細やかさの中にハーブや果物のかぐわしさが立っているのにも魅了される。天下のシェイクスピアも、父と娘や息子との確執をさも達観しているように描き分けながら、アンや子供たちにとっては一人の夫で父親だったんだなあ・・って小説なんだけどね!2010/08/28

バーベナ

3
シェイクスピアの帰りをじっと待ち続けた妻:アンが主人公。夫が成功するまでロンドンには行かない、と願をかけて結局、地元を一度も離れることがなかったアン。彼女からみたシェイクスピアは、自分勝手で神経質、でも情熱的で、青い炎のような人だったのかな。薔薇やローズマリーに包まれるような、香り高い物語でした。2012/11/25

viola

2
不仲であったと見なされることの多い、シェイクスピアの妻アン・ハサウェイを主役にした、愛に溢れたフィクション。 既読『シェイクスピアの香り』などを書いた人なので、香りの描写がとてつもなく上手いですが、やはり小説家じゃないから仕方ないのだけれど・・・・・・・下手だと思います↓ ここをカットしたらいいのになぁ、という余分に思われる箇所がけっこうあって、その度に現実に引き戻されるのが惜しいけれど、それ以外のストーリー等は良いです。 真偽の程は分からないけれど、実際本当にこうだったところもありそうだし・・・・。2010/11/10

くまごろう@時代小説大好き!コミュ

1
図書館でランダムに選んだ作品。なので前知識がない中で読み始める。文字通り「シェイクスピアの妻」=アン・ハサウェイを主人公にした物語。あまりイギリス文学は詳しくないけれど、劇の引用も少なめだったためか初心者にはとっつきやすかった。著者の方は香の専門家だそうで、たしかに本から香ってくるような気がしました。2012/01/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/629972
  • ご注意事項

最近チェックした商品