アジア文芸ライブラリー<br> 高雄港の娘

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アジア文芸ライブラリー
高雄港の娘

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  • サイズ 46判/ページ数 360p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393455098
  • NDC分類 923.7
  • Cコード C0097

出版社内容情報

日本統治時代に台湾南部の港町・高雄で生まれた孫愛雪。戦後の政治的弾圧で父と夫は国を去り、やがて愛雪も夫を追って日本へ渡る。「良妻賢母」の価値観を教え込まれた愛雪は、その通りに家の仕事をこなし、台湾独立運動に奔走する夫を支えながら、自らも実業家として道を切り拓き強く生きた。そして晩年、家族を陥れた意外な真実を知る……。
数々の歴史ノンフィクションを手掛けた陳柔縉ならではの、歴史の細部まで描き込んだ生き生きとした筆致。実在の人物・郭孫雪娥をモデルとしつつ、虚構を交えながら女性の視点で台湾の現代史を問い直す歴史小説。

装幀:佐野裕哉 装画:原倫子


蔡英文・前総統推薦!
「この小説は、高雄港を舞台とし、女性の視点を通して現代台湾の100年にわたる流転が丁寧に描かれている。 ぜひご一読を!」――蔡英文氏Facebookより

「どのようにして革命家の妻が、世で言う「良妻賢母」を全うし、さらにその枠を飛び出して自分の名前で生きるようになったのかを書きたいと思った。それだけではない。日本統治時代の高雄港、高女世代、そして台湾の百年の移り変わりを書きたいと思うようになっていた。」――「著者あとがき」より

内容説明

女性の視点で振り返る、台湾の近現代。日本統治時代に台湾の港町・高雄で生まれ、戦後は日本に渡って台湾独立運動に奔走する夫を支えつつ、自らも実業家として活躍した孫愛雪。時代の制約を乗り越えて道を切り拓き、力強く生きた女性の生涯を描く。

著者等紹介

陳柔縉[チンジュウシン]
1964年、台湾・雲林生まれ。台北第一女子高級中学、台湾大学法律学系を卒業後、日刊紙『聯合報』、週刊誌『新新聞』で政治記者を経て独立。『私房政治』『総統的親戚』など政治関連の著作で執筆活動を始め、2005年に日本統治下台湾の近代化の歩みを『台灣西方文明初體驗』として発表し、同年台湾出版界で栄誉ある金鼎奬を受賞。2009年『人人身上都是一個時代』(邦訳:『日本統治時代の台湾―写真とエピソードで綴る1895~1945』PHP研究所、2014年)で再び同賞を受賞。また、ブックライターとして2006年に出した『宮前町九十番地』(邦訳:『国際広報官 張超英―台北・宮前町九十番地を出て』まどか出版、2008年)で中國時報開卷好書奬を受賞。歴史ノンフィクション作品を中心に発表してきたが、2020年『大港的女兒』(『高雄港の娘』)で小説デビュー。2021年10月に逝去

田中美帆[タナカミホ]
1973年、愛媛県生まれ。大学卒業後、出版社で編集者として勤務。2013年に語学留学のため渡台し、翌年、台北人の夫と結婚。2016年、上阪徹のブックライター塾3期修了。2017年からYahoo!ニュースエキスパートオーサー。2021年、台湾師範大学台湾史研究所修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

fwhd8325

52
限りなくノンフィクションに近いフィクション。隣国の歴史を学んでこなかった私にとって、この物語はとても勉強になりました。上辺だけで語るものの都合によって変わる歴史観よりも、確固たるモデルがあっての物語の方が信憑性を強く感じます。抵抗なく、この物語を受け入れることができるのは、著者によるものが大きいのだけれど、翻訳による面も同じように大きい。2024/12/11

本の蟲

16
在日台湾婦女会の初代会長、郭孫雪娥の生涯をモデルに、フィクションも交えた近現代台湾100年史の時代小説。台湾ならではの価値観や風習と、日本の統治政策で起こった変化。日本籍児童と共に通った小学校から、高雄高等女学校への進学。戦争の影響と三井物産高雄支店への就職。戦後台湾での国民党による独裁政治と弾圧。日本への脱出と実業家としての躍進。台湾民主化運動への貢献。様々な人間模様と生活、時代の変化を描きながら、批判や賛同を表に出さない日記のような淡々とした語りが印象的。まだまだ知らない台湾への興味が増した一冊2024/12/01

ori

14
実在の人物がモデルだからか孫愛雪のスーパーレディさが淡々と語られていく感じだった。日本統治下→戦後→現代の台湾なら激動の政治・社会背景だろうがそこもあっさりで物足りない。父親が香港に逃げたのも彼女が日本に来たことも淡々としてる。特に日本人寄りの生活をしていた彼女達は戦後かなり緊張を伴なっていたのでは?と思うけどあまりよく分からず。女性に能力を求められない時代と社会で次々と様々なことをやってのける彼女は実際素晴らしいのだが、それも夫に仕えるため、良妻賢母であるためと本人が言い切ってるの、日本の影響大きすぎ。2024/12/31

鹿ノ子

9
日本が台湾を統治していたことは知ってはいましたが、50年もの期間だとは思っていませんでした。それから第二次大戦を経て戦後の台湾が、今のような民主主義国家になるのにどのような紆余曲折があったのかもあまり考えたことがありませんでした。本作はフィクションとはいえモデルになった女性が存在し、その荒波の時代を強く逞しくかつ聡明さを発揮して生きてこられたことに感動しました。2025/03/04

ルッコラ

4
日本統治下の高雄で青春時代を送った台湾女性の半生記。当時の台湾の日常生活が女性視線で描かれている。主人公はセーラー服をきて高等女学校に通い、卒業後は三井物産に就職。高雄は日本と台湾の文化が混然とした活気ある港町で、主人公は日本人と親しく交流していた。日本が敗戦し、国民党政府による弾圧がはじまると家庭状況が一変。父と夫が政治的理由で台湾から逃走するが、彼女は逆境に屈せず実業家として成功する。国民党政権下の高雄の描写が浅いことと、主人公が朝ドラのように才色兼備のヒロインに描かれている点が少し気になった。2025/03/28

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