アジア文芸ライブラリー<br> 南光

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アジア文芸ライブラリー
南光

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  • サイズ 46判/ページ数 392p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393455067
  • NDC分類 923.7
  • Cコード C0097

出版社内容情報

日本統治時代の台湾で客家の商家の元に生まれ、内地留学先の法政大学でライカと出会ったことで写真家の道を歩み始めた鄧騰煇(鄧南光、1908-1971)。彼のライカは、東京のモダンガールや、戦争から戦後で大きく変わりゆく台湾の近代を写し続ける。
歴史小説の名手が、実在の写真家が残した写真をもとに卓越した想像力で、日本統治時代や戦後の動乱、台湾写真史の重要人物との交流などを鮮やかに描き出す。本国で羅曼・羅蘭(ロマン・ロラン)百萬小説賞を全会一致で受賞した労作。巻末に南光による写真図版12点を収録。

内容説明

ライカを手に変わりゆく台湾を写し続けたひとりの写真家がいた。日本統治時代の台湾に生まれ、法政大学カメラ部でライカと出会った南光こと〓騰〓。モダン都市・東京と戦争と戦後の動乱、台湾写真史を鮮やかに描きだす。巻末に南光による写真12点を掲載。歴史小説の名手・朱和之が南光の残した写真をもとに、たぐいまれな想像力で写真家の人生と台湾写真史を描き出す。羅曼・羅蘭百萬小説賞受賞作。

著者等紹介

朱和之[シュワシ]
1975年生まれの台北人。現代台湾で注目を集める作家の一人。歴史的な主題から台湾の多様性を描いて社会問題を探求することを得意とする。2020年に『南光』(印刻、2021年)で羅曼・羅蘭百萬小説賞を受賞。2016年には「佐久間総督の太魯閣蕃討伐」を描いた『楽土』(聯経、2016年)で全球華文文学星雲賞長編歴史小説賞の大賞を受賞。同賞創設以来、第六回にして初の大賞受賞者となる。2023年にも終戦直後の様々な民族の境遇を描いた『當太陽墜毀在哈因沙山』(印刻、2004年)で同大賞を受賞し、最も栄誉ある文学賞を三度にわたって受賞する快挙を遂げる。2022年にはアイオワ国際創作プログラム(IWP)に招聘される

中村加代子[ナカムラカヨコ]
1980年東京生まれ。ライター、翻訳者。慶應義塾大学大学院社会学研究科修士課程修了。谷中・根津・千駄木界隈の本好きの集まり「不忍ブックストリート」の実行委員として、2006年より「一箱古本市」の運営や「不忍ブックストリートMAP」の編集に携わる。2017年に発足した、台湾の本に関する情報を日本に発信するユニット「太台本屋tai‐tai books」の一員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイトKATE

24
台湾で生まれ、日本留学中に写真に魅せられ、写真家として人生を全うした南光こと鄧騰煇の人生を描いた一冊。鄧騰煇が生きた時代は日本の植民地支配や太平洋戦争など、暗い出来事が続いた。著者朱和之は時代背景よりも、鄧騰煇の写真家人生に焦点を当て、そばで目撃したかのように書いている。『南光』は、芸術家小説として捉えたほうがいい作品である。惜しむべきは、私は写真の知識が乏しいため、もっと知識を得て読みたかったという気持ちがある。それと、鄧騰煇が愛用したライカのカメラで写真を撮りたいと思った。2025/04/18

tom

19
台湾の写真家南光を主人公にした写真と撮影とカメラの物語。背景には台湾の近代史をからめている。登場するカメラはライカ。戦前、ライカは家一軒買えると言われるほど高価だったらしい。そのライカを親にせがんで買ってもらい、写真を撮り続ける南光。女性を撮ることが上手だったが、多くはスナップ写真。一瞬の眼差しで被写体の表情をつかみ取り、フィルムに焼き付ける。体全体がカメラのような人だったらしい。穏やかな文章、それから写真とカメラに対するうんちく、読んでいて楽しい。台湾の歴史を知ることができたのもよかった。良書です。2024/08/21

練りようかん

16
写真家を通した台湾の近代史に興味を持った。日本留学中ライカとの出会いが彼の体感を変え、どんな場面も撮り逃がしたくないと未来を希む裡の輝きがとてもいいなと思った。その輝きの採集こそ彼の写真のオリジナリティであり、妻の目には平凡な女性の中に見つけられる輝きが自分には無いことに気づく。写真は時に酷だ。政府の刊行物に掲載された写真も彼は明を社会は暗を見る。偉大な写真家が長年活躍したことが中国にとって幸福、台湾にとっては厳しい表現を使っていたのが印象的。1つの事象も立場を変えれば、当たり前の事が胸に残った。2025/03/07

おだまん

12
写真が好きな人なら間違いなく刺さる一冊。台湾と日本の関係に触れた社会波小説であるとともに芸術小説。台湾の写真家の目と人生を通じ、写真は芸術だということを改めて認識させてくれる。それにしてもライカ一台家一軒、かー。2025/04/27

フランソワーズ

10
戦争と日本統治、中国統治と時代に翻弄された台湾。そんな激動のなかを生き抜きながらも、生涯カメラを手放すことなかった鄧南光の物語。そこには写真への、ひいては芸術への情熱が形を変えながらも持ち続けた人間の生涯が描かれている。専門的なことはわからないけど、南光のひたむきな愛に感動しました(また、ほかの写真家の視点で書かれた章もあって、一口に写真という芸術手法にもざまざまなものがあるのだなと感心させられました)。2024/06/22

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