「それでもなお」の文学

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  • サイズ B6判/ページ数 240p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393444221
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0095

出版社内容情報

坂口安吾から中島京子、山川方夫まで、生のはかなさを描いた作家に焦点をあてる文芸評論。3・11後を生きる私たちに必要な一冊。文学は、生のはかなさをどのように描いてきたのか。坂口安吾から中島京子、山川方夫まで、日常の細部に根ざした「小さな言葉」で悲しみを語ろうとした作家がいた。人が生きることの原風景をたどる、珠玉の文芸評論。3・11後の世界を生きる私たちに今もっとも必要な一冊。

川本 三郎[カワモトサブロウ]
著・文・その他

内容説明

文学は、寂寥と喪失をどう描いてきたのか。生きることの原風景をたどる、珠玉の文芸評論。

目次

第1章 痛みとともに歩む者(安吾の「ぐうたら」を裏打ちするもの―『日本文化私観』;貧乏を愛した作家、林芙美子―『風琴と魚の町・清貧の書』;「終戦日記」に見る敗戦からの復興 ほか)
第2章 女たちの肖像(荷風の描いた、快楽を肯定するひかげの女たち;芸者だった母への深い想い―野口冨士男『風の系譜』;ひそやかな小宇宙―尾崎真理子『ひみつの王国―評伝石井桃子』 ほか)
第3章 孤独と自由を生きる人(断念から始まる―山川方夫『春の華客・旅恋い』;現代の農に生きる者―高村薫『土の記』;もうひとつの世界―筒井康隆『敵』 ほか)

著者等紹介

川本三郎[カワモトサブロウ]
1944年東京生まれ。東京大学法学部卒業。評論家。1991年に『大正幻影』(新潮社、岩波現代文庫)でサントリー学芸賞、1997年に『荷風と東京』(都市出版、岩波現代文庫)で読売文学賞、2003年に『林芙美子の昭和』(新書館)で毎日出版文化賞、桑原武夫学芸賞、2012年『白秋望景』(新書館)で伊藤整文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ミッチ

5
2011年3月11日の後に、川本さんが悲惨な死を通してあらためて文学を通して評論家としての持論を纏めた。その中でも、堕落論の坂口安吾の知られざる側面(私だけかも知れないが)を知ることが出来た。「堕落論」の明るさ、威勢の良さの裏には、20歳で死んだ姪に切なさを抱き、死と拮抗するところを文学のふるさとにしようと決意したなんて知らなかった。川本さんからみた多数の作家の人となりを知ることができました。読メの皆さんはご存じのことばかりかも…………読んで良かった!桜木紫乃「砂上」について素晴らしい批評をしていますよ

田中峰和

4
3.11は人々の死生観に大きな影響を与えた。連日津波が襲う映像を見せられたら誰だって恐怖以上に、命のはかなさを考えさせられる。作家や読者にも何らか影響が出て当然だ。川本は10万人以上の死者を出した関東大震災の影響も論じている。震災を挟んで、東京の人口はわずか10年で2倍以上に増加し、変貌した。永井荷風が描いた女性を主人公とする小説を読めば、当時の風俗や女性の立場がよくわかる。素人女性が接客するカフェがブームとなり、公娼から私娼へと性の担い手は多様化する。女性が収入を得る困難さは戦後もしばらく続いたようだ。2018/09/15

いのふみ

3
「悲しさ」という側面から文学を論じた視線に共感する。ほとんどの文学に悲しさという感情が底に流れていると感じる。2022/03/04

がんちゃん

1
いく編か読んでみたい本がある。2020/03/02

のせなーだ

0
私も坂口安吾を読み始めて、確かに救われたひとりである。太宰の作品ばかり読んでいた頃、10代で出会えた堕落論のおかげで、本当に明るい窓へ出られてよかったと思ったものだ。当時は太宰から離れて救われた気がした。少しは脱皮できた気になったものだ。2018/12/13

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