内容説明
古伝と実践と禅思想から弓道の神髄を捉え直し、心身鍛錬にして美の探求としての「射芸」学を展開した名著、待望の復刊。
目次
第１章 新射学概要
第２章 修技要綱
第３章 射芸論考
第４章 先賢の遺墨に想う
第５章 射裡求美論
第６章 「射裡無隙」の探究
第７章 射品の錬成について
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
eda
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射芸とは演技のようなものであり、射品や味の無い射に価値はない。射は一種の芸術であるという事を忘れずにありたい。肉眼に映ずる具象的なものより、観る眼をもっと人の心眼に訴えるものが問題である。ただ肉眼に映る、こころよい動作や姿態の美があっても、それが操り人形やお座敷芸の舞妓の美のようであっては、それは単なる技巧の美にすぎず、仮相・擬相の反映だとしか考えられない。2024/07/09
