出版社内容情報
西行は花にあこがれて出家したのではない。多くの先達が疑問とした出家の動機に新説を提起。実務家として歌人としての西行の実相を,入念な資料の再検討により書き下ろす。
内容説明
あこがれの花に見た夢。鳥羽院の北面警固の若武者、一族の希望の星・佐藤義清はなぜ出家したか。戦乱の世に生きる美の狩人で積極果敢な詩人西行に窯変する経緯と生涯を追う。
目次
1 佐藤兵衛尉義清
2 佐藤一族の荘園
3 西行の出家
4 待賢門院への慕情
5 崇徳院の鎮魂歌
6 故郷の妻恋い
7 草庵と旅
8 西行西住の同行二人
9 花狂い
10 晩年の長篇連作
11 死への輝き