内容説明
キリスト教、マルキシズム、死、芸術至上主義への接近、敗戦後、ロマン・ロランのヒューマニズムへの傾倒、久松真一師と仏教との決定的出会い…。この激動の時代を生きぬいたひとりの知識人の生きざまは、私たちの昭和史そのものでもあった。文学に固執しつづけた時代精神の闊達自在なエッセイ集。
目次
はずかしながら65年
抱石久松真一先生
京大時代の思い出
妙心寺にて―久松真一先生をしのぶ
洒々落々―山崎正一先生
田中美知太郎先生との周辺
野間宏さんの年賀状
立原正秋のこと
岡松和夫のこと
後藤明生のこと
北村英三に期待す
小山義美いまは亡し
室生犀星と現代
坂口安吾と現代
阿部昭『単純な生活』をよむ
桶谷秀昭『天心鑑三荷風』をよむ
はじめて短大に勤めた頃
わが姓と名をめぐって
キリスト教と私
華のいのちは短くて
パチンコと酒
どこまで続く便利さぞ
現代の若者
兵藤正之助略年譜〔ほか〕
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- 和書
- 頂きはどこにある?