山の民〈上〉 (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 436p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393435083
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

第一部「雪崩する国」第二部「梅村速水(一) 」慶応四年、維新革命の嵐に巻き込まれた山中の孤島・飛騨高山の農民一揆を克明に描いた歴史小説の最高傑作! 一揆前夜まで。

内容説明

飛騨高山は徳川幕府の天領として封建的な体制下にどっぷりと浸かった山村であった。一八六八年(慶応四年)、明治新政府の代表者として、最初に派遣された国学者竹沢寛三郎は、人心掌握のため年貢半減、諸運上軽減廃止等を布告したが、その施策は新政府の方針に反して理想的すぎたために罷免される。替わって、もと水戸藩浪士梅村速水が新たな県知事として赴任してくる。梅村は理想に燃えた若き俊才で、着任早々、次々と急進的な改革を推し進め、飛騨高山の土俗的風習や伝統的制度との対立を深めていく。さらに新政府の矛盾した政策の忠実な実行者としての役割を演じていく。そして、村娘おつるを迎えたことで、すべてが裏目に出ていくことに…。

著者等紹介

江馬修[エマシュウ]
明治22年‐昭和50年。本名・修(なかし)。岐阜県高山市生まれ。田山花袋の書生や代用教員のかたわら、創作に励む。大正15年『追放』を執筆後、渡欧。大作『山の民』は昭和13年に発売されて以来、改作を重ね、昭和48年最終稿が刊行された
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