出版社内容情報
なぜ鳥は私たちを魅了し続けるのか? 人びとの想像力をかきたて、時と場所をこえて文化や信仰、神話、伝承、文学、芸術などに描かれてきた鳥たち。ハト、スズメ、カラス、インコなど、とりわけ人間と密接な関係にある鳥をめぐる歴史という名の物語。驚きの文化鳥類学。
内容説明
鳥と人との関わりの交点を縦横無尽に行き来する驚きに満ちた15章。
目次
第1章 ハト(鳩)とイエバト(鴿)
補章 ハトとドードー
第2章 スズメとイエスズメ
第3章 アオサギとハイイロペリカン
第4章 インコとオウム
第5章 ウグイスとヨナキウグイス
第6章 ムクドリとホシムクドリ
第7章 カナリア
第8章 カッコウとキツツキ
第9章 ミソサザイとコマドリ
第10章 ウズラ
第11章 ヒバリ
第12章 トビとミサゴ
第13章 ハクチョウ
第14章 カラス
第15章 ウ
著者等紹介
細川博昭[ホソカワヒロアキ]
作家。サイエンス・ライター。鳥を中心に、歴史と科学の両面から人間と動物の関係をルポルタージュするほか、先端の科学・技術を紹介する記事も執筆。日本鳥学会、ヒトと動物の関係学会、生き物文化誌学会ほか所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
64
面白かった。 鳥自体がとても頭が良くて興味深いから、文化史と絡めるとなおさら面白い。 馬琴先生は鳥オタクだった、とかヨーロッパの鉱山のカナリア(有毒ガス検知用)は同僚として大切にされてた、とか、鵜飼は北マケドニアでも最近までやってた、とか話題一杯2023/10/16
OHモリ
18
・鳥好きのサイエンスライター細川さんの本は「鳥の話」に続いての2冊目。「文化鳥類学のススメ」という副題の通り、人類と鳥の関りをめっちゃ沢山の文献から歴史的かつ文化的に考察した学術書的な内容の本なのだけど、堅苦しくなく読みやすいので興味をそそられながらどんどんページをめくり続けられる良書だった。書かれている内容は実際のページ数以上のボリュームだと感じる。詳細はblogで→https://plaza.rakuten.co.jp/drunk4374books/diary/202310150000/2023/10/10
ぎじぇるも
4
2024年で読んだ中でベスト5になるくらい良かった。いろんな鳥がいるがその鳥の文化的な関わり、生態的な関わりなどが解説される。鵜、雀がよかった。2024/12/30
takao
4
ふむ2024/06/03
メイロング
3
全鳥好き必携。きちんと生態ありきで、文献上・歴史上でどう鳥が関わってきた論じていながら、むずかしくなりすぎず楽しめる。「え? あの鳥いないの」はあとがきの通りで、厳選した15章。どれも人との関わりが深い種ばかりだが、やっぱり「フクロウいないの?」等、個々人で物足りないあと1種を求めたくなる。文庫になったり、続刊あったりしそうな本ですね。セキレイいないの?2023/08/09