• ポイントキャンペーン

「間合い」とは何か―二人称的身体論

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 262p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393373316
  • NDC分類 114.2
  • Cコード C0011

内容説明

“臨機応変”を科学する。野球、サッカーから、何気ない会話まで、「間合い」は至るところに存在する。変化する状況のなかで、私たちは何を体験しているのか。主観と客観の壁を乗りこえ、「人間らしさ」に迫った知能研究の最先端。

目次

序章 「間合い」という現象をどう捉えたいか?
第1章 タイミングを合わせる―野球の打者の間合い
第2章 相手のふるまいに寄り添う―日常会話の間合い
第3章 ボールへの到達時間を予測する―サッカーの間合い
第4章 溶け込んでいく―フィールド研究の間合い
第5章 居心地を感じる―建築空間での間合い
第6章 モノになる―歯科診療の間合い
第7章 他者の身体を取り込む―柔術の間合い
終章 間合い研究の本質

著者等紹介

諏訪正樹[スワマサキ]
慶應義塾大学環境情報学部教授。工学博士。生活における様々な学びを「身体知」と捉え、その獲得プロセスを探究する。自ら野球選手としてスキル獲得を行う実践から、学びの手法「からだメタ認知」と、研究方法論「一人称研究」を提唱してきた

伝康晴[デンヤスハル]
千葉大学大学院人文科学研究院教授。博士(工学)。日常のことばとコミュニケーションを対象に、統計モデルから微視的相互行為分析・フィールドワークまで、多様な方法論を駆使して、分析している

坂井田瑠衣[サカイダルイ]
国立情報学研究所情報社会相関研究系特任研究員。博士(学術)。多様な場面におけるコミュニケーションを映像に収録し、人々の言語的および身体的なふるまいを微視的に分析している

高梨克也[タカナシカツヤ]
京都大学大学院情報学研究科研究員。博士(情報学)。話し合いや協同作業、サッカーなど、広い意味での対面コミュニケーションを社会と心理の両面から分析している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

すみ坊

1
人生の中で遭遇する億単位の間合いの機会と生み出されるエネルギー、それは各人の生き様の交差。日々の間合いを一つでも少しでも心地よいものにするために出来ることは何か、それを見つめ直すことは、すなわち『自分が他者と共にどう生きるか』を考えるきっかけになる。 人が生きる様に主観と客観のどちらが偉いなどの優劣はない、人間らしさとは何か、を考える一冊。2021/03/06

shiroe_42

1
間合い、という主観的なものを科学的に研究する。エネルギーのようなもの。2021/01/04

Tatsuhito Matsuzaki

1
コロナ禍以前の 渋谷スクランブル交差点 でスムーズにすれ違う人々、投手の豪速球を打者が安打し、サッカーで相手をドリブル&フェイントで抜き去り、SNSで私のボケ投稿を鋭いコメントで突っ込む人々…etc. いずれにしても、生きていく上で、間合いを意識することは大切ですね。 2020/05/30

夢読み

0
本屋の武道のコーナーにあったのだが、本来的には心理学(認知科学)のコーナーにあるべき本。「客観性」が重要な科学の世界に、「主体性・主観性」を位置づけようとする意欲作だ。思えば、「主観性」は誰もが普遍的に持っているものであるから、研究対象になるのも不思議ではない。野球・柔術・会話など、個々の「間合い」の研究も十分面白いが、状況依存性とAIの関係を論ずる終章が面白い。AIは客観的事実を知識として集積するが、活用の段階では「主体」を背負わされることになる。しかしAIは「主体」となりうるのか(そも「主体」とは)?2021/11/22

こゆき

0
「間合い」とは、「エネルギーのようなもの」。人はエネルギーを自分軸に合わせた調整を無意識のうちに行っている。自分の放つエネルギーが人との関わりあいのなかで形成され居心地の良さを感じるのであろう。「生きている人」通しの間合いをそれぞれが尊重しながら生きていくのだろう。 2021/05/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/15260415
  • ご注意事項