出版社内容情報
〈アウシュヴィッツ〉を生き延びたフランクルの哲学が歴史に応答したことは何か。ホモ・パティエンスという人間理解から人間形成の視点の転回を促しうることを論証し、ニヒリズムを生き抜くための《教育の倫理》を語り直す、最新のフランクル研究の集大成。
内容説明
フランクルとほぼ同時代を生きた他の思想家たちとの対話から見えてくるもの―ホモ・パティエンスという人間理解から、人間形成の視点の転回を促しうることを論証し、“教育の倫理”を語り直す、最新のフランクル研究の集大成。
目次
ホモ・パティエンスの人間形成論と“教育の倫理”
第1部 “意味”と“存在の謎”―フランクル臨床哲学からみた人間生成
第2部 フランクルの臨床知と教育の出会い―“教育の倫理”への模索
第3部 ホモ・パティエンスが拓く地平―“意味/受苦”の相即性
第4部 ニヒリズムと教育―“教育の倫理”の在り処へ
第5部 “存在の謎”から人間形成を語り直す地平を求めて
ホモ・パティエンスの人間形成論の意義―フランクルの臨床哲学が歴史に応答したこと
著者等紹介
岡本哲雄[オカモトテツオ]
1962年生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程満期退学。博士(教育学)京都大学。現在、関西学院大学教育学部・大学院教育学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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