内容説明
触れること―タッチングは人を癒し、幸福感をもたらす。身体心理学などの最新の科学的知見をもとに、触覚が心身に及ぼす影響を探り、タッチングの可能性を示す。
目次
第1章 ポジティブな感情と幸せ(なぜポジティブな感情は心身の健康を高めるのか;視野を広げる拡張―形成理論;利他的であること)
第2章 幸福をもたらすC触覚線維(感情を伝えるタッチ;ポジティブな感情を伝えるC触覚線維;コミュニケーションとC触覚線維;身体的自己とC触覚線維)
第3章 タッチが幸福感を高める(人間関係と幸福なタッチ;さまざまなシチュエーション別タッチ;視覚の出会い、触覚の出会い)
第4章 こころとからだを癒すタッチ(生と死の幸福とタッチ;心身の痛みを癒す;心を癒す)
第5章 日本人の幸福とは(日本人と自殺;幸せでなくてもよいという視点;日本人の触覚)
著者等紹介
山口創[ヤマグチハジメ]
1967年、静岡県生まれ。早稲田大学大学院人間科学研究科博士課程修了。専攻は健康心理学・身体心理学。桜美林大学教授。臨床発達心理士。「手当て」としてスキンシップケアの効果やオキシトシンについて研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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りえこ
17
触角について知りたくて、図書館で借りました。タッチの力、すごいなー。なかなかタッチ出来ないけど、していきたいと思いました。2018/04/29
re;
12
触れられることでポジティブな感情を生み出すC触覚線維。これに関する実験が行われている。私たちは「人の手で」「ゆっくりと触れられる」場合脳活動がとても活発になるらしい。まあ本能的にそんなことわかっちゃいるけれど、きちんと裏付けされた形である。人間は生物学的にポジティブ:ネガティブを感じる比率が3:1故に意識的にポジティブを振り返りすることが幸福感に繋がっていくとのことだが(ポジティブシンキングではなく振り返り)大好きな人に触れながら、今日あった素敵なことを共有できたら、それこそが本当に、素敵な出来事だなぁ。2022/08/25
りえこ
11
コロナで更に人に触れることは困難になったなと思いながら読みました。2021/08/08
おさと
9
メモ取りつつ再読。ナマコすごい。触れることの大切さを改めて感じ、セラピーにも役立てたい。2018/11/24
おさと
7
日本人の触覚と幸福の話が興味深い。2018/11/12
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