出版社内容情報
『からだは星からできている』で、宇宙の営みと人間が生きていく意義を、分かり易く説いた著者が、宇宙と生命研究の最新事情を踏まえながら、「時間」「男と女」「音楽」の価値について書き下ろしたエッセイ。語りかけるような優しい文体は、既刊書以上に冴え渡っています。
「男・女」の性差の役割を、宇宙と生命誕生の意味からおもしろく説き起こして刺激的です。また、物理学者ならではの合理性と、毎月数回の講演で実践し続けているピアノやオルガン奏者としての感受性に基づいて、楽しく独創的な「時間」論と「音楽」論が展開されます。まさに、閉塞的な現代を生き抜くための、“元気の素”となる1冊です。
内容説明
「今日の終わり」とはいつなのか?「男の女の違いは何か」「楽しい時間がすぎるのはなぜ速いのか」「音楽はなぜ生まれたのか」「人はなぜ戦うのか」―敵も味方も、恋人も他人も、すべてを包んで膨張しつづけている宇宙。これは“その宇宙”で生きつづける“あなた”の物語…。
目次
1 人はなぜ「月」を愛でるのか
2 「時間」とは何か
3 「音」が「音楽」になるとき
4 「男」の役割、「女」の役割
5 「宇宙のなかに生きる」ということ
6 宇宙巡礼への旅立ち
著者等紹介
佐治晴夫[サジハルオ]
1935年東京生まれ。理学博士(理論物理学)。日本文藝家協会会員。東京大学物性研究所、玉川大学、県立宮城大学教授、鈴鹿短期大学学長などを経て、同短期大学名誉学長、大阪音楽大学大学院客員教授、北海道・美宙(MISORA)天文台台長。量子論的無からの宇宙創生に関わる「ゆらぎ」の理論研究の第一人者。現在は、宇宙研究の成果を平和教育へのひとつの架け橋と位置づけるリベラル・アーツ教育の実践にとりくんでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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