出版社内容情報
科学に心はなく，心（宗教）に科学は適用できないのか？ 人類最大の問題のひとつを解こうとする壮大な試みがここに始まる。米国ゴア副大統領も推薦した話題の書，待望の翻訳。
内容説明
科学の無慈悲と宗教の迷妄を克服した真の叡知とは？ロマン主義、観念論、ポストモダニズム批判を通して２１世紀の人類の可能性を示す。
目次
第１部 問題（現代の挑戦―科学と宗教の統合；死に至るダンス―現代における科学と宗教の関係；パラダイム―誤った方向転換 ほか）
第２部 これまでの統合の試み（世界の再魔術化；ロマン主義―源泉の回復；観念論―来るべき神 ほか）
第３部 和解（内面―深層の光景；科学とは何か？；宗教とは何か？ ほか）
第４部 未来への道（ポストモダン世界の大いなるホラーキー；統合の計画案）
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
豪力春太
1
世界認識の交通整理2008/06/09
ushikubou
0
人類の知を縦横無尽に渡り、全ての統合を試みる壮大な試み。難しい話が多くでてくるが根幹はシンプル。世界の構造を説くコンサルのよう。真の知恵は、いわゆる科学に限らず、確認する手順、データ、反証可能性の上に成り立つ。真善美の軸、経験•心•霊性の軸に分け、カテゴリーの混乱を避ける。これは西洋の啓蒙と東洋の悟りの統合、共存ともいえる取り組みといえる。2018/01/04
なつき
0
【はしプロ宗教21】『科学と宗教の統合』読了。読む前にもろもろ確認し、アカデミズムな文脈に位置したものかどうか不明だったもんで、軽く流す程度で通読。なるほどプラグマティズムの潮流はこういうとこにも影響してるのだなと笑っちゃった。クーンのパラダイム論ってこうやっても利用できるのね。2017/07/23
