出版社内容情報
マンガの神様、運命の出会い
手塚治虫をマンガ家として〈復活〉させたもの――それは、オキナワだった。
戦争、基地、アメリカ、「ハーフ」のヒロイン、海と島……。
その描写にこめたものは何だったのか。
オキナワ、そしてその先へと広がる「水平線の思想」とは。
かつてない手塚論にして、出色の戦後日本考。
【目次】
はじめに 「海の未来」、アクアポリス、そして手塚マンガ
第一章 「顔」と「身体」の表象
第二章 「南」への欲望――「少年」「孤児」「南の島」
第三章 「野蛮」のエロティシズム
第四章 「戦後日本」とアメリカ
第五章 地図の欲望――「島」と「海」
第六章 すべては物語のために――手塚が手にした神の視点
無意識と意識の「手塚治虫」――おわりにかえて