内容説明
激動する東欧・ロシアはいかなる歴史的背景を持つのか。〈西欧〉との対峙の中から、それぞれはいかなるアイデンティティをつむいできたか。多角的に現代のホット・スポットを捉え直す。
目次
総論 スラヴ・東欧世界へのアプローチ―均質性と異質性
1 東欧世界の形成―民族と国家の問題(ドイツ中世の「東方植民」政策と現代;バルカン民族問題の淵源―アルマーニア人の民族的アイデンティティを求めて;ユーゴスラヴィアの形成と解体―セルビアとクロアチアの歴史教科書叙述を中心として)
2 文化の多様性と均質性(西欧への視線―ロシア正教会の典礼芸術から;スラヴ民衆世界における聖ゲオルギウス―イコン・儀礼・フォークロア;イコンのマリア―テオトコスの地平)
3 ヨーロッパとロシア(フョードロフ、あるいはロシア思想における復活の構想―ロシア精神史の一側面;ロシアとヨーロッパ―トインビーの比較文明論;ギリシア教父の遺産と現代―V.ロースキィを手がかりにして;ロシア思想における反西欧・反カトリックの系譜;現代ロシア・ナショナル派―ロシア二十一世紀への模索)
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