日本語に生まれること、フランス語を生きること―来たるべき市民の社会とその言語をめぐって

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日本語に生まれること、フランス語を生きること―来たるべき市民の社会とその言語をめぐって

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  • サイズ 46判/ページ数 356p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393333976
  • NDC分類 304
  • Cコード C0036

出版社内容情報

「天皇を戴く国家」か「市民による社会」か――今日の日本社会の危機的状況の根底に横たわる、日本語に固有の言語問題とその背後に控える天皇制の呪縛について、政治哲学、映画、芸術といった多岐にわたるジャンルを行き交いつつ光をあてる、渾身の批評。

内容説明

「天皇を戴く国家」か?「市民による社会」か?日本という国の腐敗と病理の根底には、日本語に固有の言語問題が横たわっており、その背後には天皇制の呪縛が控えている―今日の日本社会の危機的状況(憲法の危機、権力による民主主義の破壊、国民の自発的隷従という頽廃等)の根源にあるものに光をあてた渾身の批評。

目次

序―なぜフランス語で書くのか
『他処から来た言語』とフクシマ、そしてその後の十年
この国には「社会」がない
「ウイスキー・モノモタパ」―J=B・ポンタリスの「月曜会」
日本的社会とは何か
中世的世界
「致命的な障害」と「印象的な記憶」
日本語を問う
一人称と二人称
「ゴム人形」と「百千年来の余弊」
渡辺清『砕かれた神』―天皇をアナタと呼んだ男
日本語におけるウチとソト―大野晋に学ぶ
森有正の日本語論―遍在的天皇制をめぐって
フランス語へ―森有正と父水林次郎
『壊れた魂』―弦楽四重奏と同輩者的世界
市民的政治社会とルソーの時代の音楽―ハイドン・モーツァルト・ベートーヴェン
アンシアン・レジームを脱していない日本
啓蒙と脱領土化されたヨーロッパへの帰依
「目覚めの時よ、早く来たれ!朝よ、早く来たれ!」(渡辺一夫)
希望について―石母田正・丸山眞男・水林彪
結語―来るべき社会の言語的基盤を求めて

著者等紹介

水林章[ミズバヤシアキラ]
1951年生まれ。東京外国語大学フランス科卒業(1976年)。東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学(1984年)。ポール・ヴァレリー大学(モンペリエ)留学(1973‐1975年)。ENSパリ高等師範学校およびパリ第七大学留学(1979‐1982年)。パリ第七大学第三期課程博士(1982年)、東京外国語大学論文博士(学術)(2001年)。明治大学、東京外国語大学、上智大学等でフランス語・フランス文学を講じる。2011年に最初のフランス語による著作Unelangue venue d’ailleurs(2011年)(『他処から来た言語』)をガリマール書店より上梓。同書は2011年度のアカデミー・フランセーズ仏語・仏文学賞を受賞した。以降、フランス語による執筆を継続。2019年のAme bris´ee(『壊れた魂』)はフランス書店大賞など八つの文学賞に輝き、多くの読者を獲得した。なお、著さみずからが翻訳したAme bris´ee(『壊れた魂』)は、第72回(2021年)芸術選奨文部科学大臣賞を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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tsukamg

2
日本で生まれ育ち、暮らしているにも関わらず、なぜ著者はフランス語で著述活動をするようになったのか、順を追って説明しながら、日本語が持つ構造的な宿命について論じている。トーンとしては日本の政治や社会への批判ではあるが、その源は日本語の言語構造にあるとしているところが面白い。また、『壊れた魂』の序盤で、弦楽四重奏の稽古をする四人がなぜ敬語抜きの会話をしようとしたのかについても、作者の意図として納得できた。黒澤明『七人の侍』における菊千代の分析も面白い。2024/02/12

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