出版社内容情報
家族、医療・介護・ケア従事者の「燃え尽き」を防ぐために! 米国発のターミナルケアの試みとして、欧米を中心に、アジア、中東でも注目を集めているBWD(Being with Dying)プログラムを本邦初紹介。
【著者紹介】
1942年生まれ。僧侶(老師)。医療人類学者(Ph.D)。医療者・介護者のための瞑想を用いた支援プログラムに携わり、社会活動のセンターとしてウパヤ禅センターを設立。94年より「Being with Dying」プログラムを開始。70年代からダライ=ラマ14世らとともに科学者と仏教者との対話プロジェクトを推進。
内容説明
旅立つ人の解放、ケアする人の回復。四〇年にわたり寄り添った、看取りの現場から生まれた終末期ケア専門家訓練プログラムBWD(Being with Dying)。死と向き合い、穏やかに受けとめるために瞑想ができることとは。
目次
第1部 地図にない土地(発見の道―幸運な闇;瞑想の核心―言葉と沈黙;ヤマアラシ効果を超える―過去の恐怖をやさしさに変える ほか)
第2部 施無畏(妨げるフィクション、癒す虚構―真実に向き合い、意味を見いだす;二本の矢―痛みはあるが、苦しんではいない;怖がらなくてもよいということ―毒を薬に変える ほか)
第3部 一枚の布全体を織りあげる(真実への扉―恐れから解放へ;道を抱きしめる―私たちはどのように思い出し、評価し、表現し、意味を見いだすのか;人生のあいだ、人びとのあいだ―いかに許し、和解し、感謝し、愛するか ほか)
著者等紹介
ハリファックス,ジョアン[ハリファックス,ジョアン] [Halifax,Joan]
1942年生まれ。医療人類学者(Ph.D.)。エンゲイジド・ブディスト(バーニー・グラスマン老師とティク・ナット・ハン禅師から法灯を受け継ぐ)。ウパーヤ禅センター創設者。70年代前半より終末期ケアに携わり、仏教瞑想を基盤とした臨床家の訓練プログラムである“Being with Dying”を開発する。BWDプログラムは現在アメリカをはじめとして、ヨーロッパ、カナダ、中東、アジア各国の医学・教育機関等で実践され、ターミナルケアにおける効果的な訓練・支援方法として支持を得ている
井上ウィマラ[イノウエウィマラ]
1959年、山梨県生まれ。京都大学文学部哲学科宗教哲学専攻中退。曹洞宗で只管打坐と正法眼蔵、ビルマのテーラワーダ仏教でヴィパッサナー瞑想とアビダンマ仏教心理学を学ぶ。その後カナダで瞑想指導の傍ら心理療法を学び、バリー仏教研究所客員研究員を経て還俗。現在は高野山大学で仏教瞑想と心理療法を統合したスピリチュアルケアの基礎理論と援助論の開発に携わる
中川吉晴[ナカガワヨシハル]
1959年、岡山県生まれ。トロント大学大学院オンタリオ教育研究所博士課程修了(Ph.D.)。同志社大学社会学部教授。専門はホリスティック教育研究
浦崎雅代[ウラサキマサヨ]
1972年、沖縄県生まれ。東京工業大学大学院博士課程満期退学。タイ国立マヒドン大学宗教学部講師。タイの開発僧、タイ仏教とターミナルケア、ウィパッサナー瞑想とスピリチュアルケアについて研究
白居弘佳[シライヒロカ]
1963年、愛媛県生まれ。立命館大学大学院先端総合学術研究科博士課程中退。人間科学修士。門脇(佳吉)大基老師に禅を学ぶ。上海在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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