出版社内容情報
思春期の女性はなぜ痩せたがるのか。現代における食の本質や、医療の視点では捉えきれない摂食障害の内実を解明する試み。
思春期の女性はなぜ痩せたがるのか。医療の視点では捉えきれない摂食障害の内実をエスノグラグラフィーの手法(「語り」)を援用しつつ、現代における食の本質を解明する試み。
【著者紹介】
国際医療福祉大学大学院講師(博士【文学】)。1999年早稲田大学人間科学部スポーツ科学科卒業後、アスレチックトレーナーの資格取得を目指して渡米するが、留学先のオレゴン州立大学にて文化人類学の面白さに目覚め専攻を変更。選考変更後は、シンガポール国立精神病院摂食障害クリニックの協力を協力を得て現地の摂食障害に関する修士論文を仕上げ、2003年に同大学応用人類学修士号を取得。帰国後、早稲田大学文学研究科博士後期課程に進学し、2010年に博士号(文学)を取得。早稲田大学文化構想学部助教を経て現職。現在は主に現役の医療者に向け文化人類学を教える傍ら、医療現場でのフィールドワークを続けている。主な著書に'The Emergence of Body Image Disturbance in Singapore'"Dissonant Disabilities: Women with Chronic Illnesses Theorize Their Lives." M. Owen and D. Driedger. Toronto, CSPI/Women’s Press。
内容説明
医療が語り得ぬもの。質的研究の実践、食体験準拠論の試み。4年間111時間に及ぶインタビューを通し、6人の「語り」のなかに食の本質を探る。
目次
第1部 ふつうに食べられない人生(視線・応答・逃避―結城理央の場合;飲まない半生―長田奈々の場合;拡縮する自己―荻原由佳の場合;外見がすべて―田辺敬子の場合;誰が「やせ」を望むのか)
第2部 医学的視座―「摂食障害」の治し方(還元主義―「個人を見よ」という医学の教え;還元主義の検証―とりこぼされたもの;カロリー地獄―澤拓美の場合;「おいしさ」のない食事―概念による体験の抑圧;ぶれる―武藤さゆりの場合;「家族モデル」の閉じられた救済)
第3部 食体験準拠論―体験が語る食の本質(フロー―過食の「楽しさ」;反転する日常―キャベツで過食ができない理由;食の本質―私たちが食べるわけ)
著者等紹介
磯野真穂[イソノマホ]
国際医療福祉大学大学院講師(博士(文学))。文化人類学。医療人類学専攻。1999年、早稲田大学人間科学部スポーツ科学科卒業、2003年、オレゴン州立大学応用人類学修士課程修了(応用人類学)。2010年、早稲田大学文学研究科博士後期課程修了。早稲田大学文化構想学部助教を経て現職。現在は主に現役の医療者に向け文化人類学を教える傍ら、医療現場でのフィールドワークを続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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