働く人の資本主義 (新版)

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働く人の資本主義 (新版)

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  • サイズ B6判/ページ数 202p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393333303
  • NDC分類 335.04
  • Cコード C0034

出版社内容情報

和の経営哲学を明らかにした快著。「お互いのために自発的に自由に働いて能率をあげる人間の和の姿が具現化した経営」の理念を語る。

【著者紹介】
1885年、福岡県赤間村に生まれる。 1905年、神戸高等商業学校(現・神戸大学)に入学。 1911年、満25歳で独立。門司市に出光商会を設立。日本石油の特約店として機械油を扱った。1940年、出光興産株式会社を設立。 1953年、イラン石油輸入(日章丸事件)。日章丸が石油を国有化し英国と係争中のイランから、ガソリンを満載し日本へ。英国は積荷の所有権を主張するも出光の勝訴が決定。1972年出光興産の会長を退き、店主に就任。1981年95歳で死去。

内容説明

人間の真に働く姿を発揮する搾取のない「働く人」の「資本主義」は日本人の経営である。“海賊とよばれた男”の「示唆」が随処に光る!

目次

序 働く人の資本主義とはなにか
1 福祉とはお互いに仲よくすることである
2 働く人の資本主義の背景
3 仲よくするためには搾取があってはならぬ
4 働く人の資本主義と能率
5 働く人の資本主義と現代的諸問題
結び 試験管のなかの日本人

著者等紹介

出光佐三[イデミツサゾウ]
1885年、福岡県赤間町(現、宗像市)に生まれる。1905年、神戸高等商業学校(現・神戸大学)に入学。1909年同校卒業、酒井商店に入店。1911年、満25歳で独立。門司市に出光商会を創業。1940年、出光興産株式会社に改組、社長に就任。1972年出光興産の会長を退き、店主に就任。1981年95歳で逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

23
1969年初出。 互譲互助(冒頭)。 日本人は3・11でそこに立ち返った。 だが、アベノミクスでまた格差が際立つ ぎすぎすした社会になっている。 福祉とはお互いに仲よく助けあうこと(7頁)。 格差とは真逆である。 搾取があってはならない(19頁)。 マルクス主義のよい面を取り入れているとのこと。 心の安定こそ真の福祉である(31頁)。 従業員の福祉の基礎は愛情である(78頁)。 かんてんぱぱのような印象。 労働に対する真の報酬は仕事を楽しませること(90頁)。   2014/05/22

らる

3
今、必要なのは「和」である。お互いに仲良くして助け合うことである/享楽は生活の不安定を招き破滅につながる/人間が金、モノ、法律、規則、主義、理論を使うのであり、逆になってはならない/無私でなければ搾取。派閥を持つことも搾取、下のものが上の人に理屈をいっていじめるのも搾取である/人を育てるとは、まず自ら先頭にたって努めて難関を歩くこと/全力を尽くしての失敗は責めないこと/仕事が苦しみ、私生活が楽しみという人生は不幸/お互いのために自発的に働き、自然と全体がまとまることで少数精鋭の力が出る2022/05/09

ハンギ

3
働くとは何か、ということを出光興産の創業者が語る。僕はどうも出光佐三は都合がいいこと言っているなあ、と思ったが、「日本にマルクスが生まれたら、私のように生きたはずだ」というようにマルクス主義に対しても寛容である。資本家が嫌いな商売人というのも珍しい気がしたけど、西の方では珍しくもないのかもしれない。出光佐三にとって労働とは、家族愛に基づいた会社の中で、時間やお金を超越するらしい。ちょっとこの定義はブラック会社を彷彿としてしまう。こういう主観主義以外でハードワークを規定する方法はあるのだろうか。2013/10/20

ご〜ちゃん

2
出光佐三さんの意見は、とても明確で納得できる意見だ。「「働く人の資本主義」の最後の目標は、お互いに仲よくするという福祉の実現であって、そのためには人間が真に働いて能率をあげるち同時に、働いて得た結果を他の人から搾取されてはいけない、お互いの福祉のために活用するということです。」2013/11/20

あちこ

1
11才の弟くん用に借りた本。しかし、読むのはわたし。これは全体を通して問答形式になっているので、読みやすいと思う人と、そうでないと思う人に分かれそう。インタビュアーと同じ方向に考えが進めば、物語のように読めるはず。2016/06/06

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