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出版社内容情報
現実の手がかりとして我々に働きかける力を持つ「デザイン」の視点から人工的里山~ゴミ処理問題、水資源と環境ビジネスを考える。
内容説明
人工的里山・里海、循環するゴミ処理モデル、サステイナブルな水資源の利用、小さい建築の設計。「未来のデザイン」とは。自然、社会的ネットワーク、そして身体。折り重なる関係を捉え、「持続可能な世界」へ導くための方法を探究する。
目次
序 エコ・デザインへ向けて(生態学から見た持続可能な社会;「大きいデザイン」から「小さいデザイン」へ;エコロジカルな共生)
第1部 思考と自然のデザイン(システム的思考;行為する思考―デザイン思考の原則;価値を生む思想;里海を創る―海の持続可能な利用を達成するためのデザイン;サスティナビリティの科学;気候変動のシナリオ)
第2部 社会的ネットワークのデザイン(ボランティアと社会関係資本;二一世紀の水問題と環境ビジネス;道志村記―持続可能な村の選択と決断)
第3部 身体と健康のデザイン(健康のデザイン―建築と覚醒する身体;身体の自然性と倫理―儒教の瞑想法から;身体という環境人工的里山)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壱萬参仟縁
7
伝統的な共有地の悲劇論(192ページ~)。高校生の現代文の教科書には、岩井克人教授の環境と経済のトレードオフ論が書いてあった。財政の機能は、この間知ることとなったが、資源再分配の問題を突き付けている。自分勝手な資源利用をしてしまうことにより、全体の足を引っ張り、結局は、総崩れ。このことは、市場原理や株式市場の投資家行動にも何らかの影響を及ぼしているような気がしている。197ページの座標平面上に図示されたものは重要。デザインというのは山崎亮教授の地域づくり実践にもあるが、理論としては共有地の楽観となるには?2013/06/15
のせなーだ
1
知識高まる、たくさんの壁を超えたカテゴリー 参考文献 ★★★2013/10/02
May
1
面白い文章と全く面白くない文章の混在。河本さん、稲垣さんの文章は参考になった2016/10/09
井上岳一
1
ちょうど自分が知りたかったことのヒントがあった。オートポイエーシスの河本さん,荒川修作の翻訳してたのね。エコ・フィロソフィと荒川修作を結びつけたところは秀逸。つまらん論文も多かったが,基本的には,スリリングな内容が多かった。2015/02/27
KakeruA
1
うーん、テーマがビックスケールなものも多く消化不良感が半端ない。短な問題として感じにくいのが問題だろうか。デザインを冠しているのであれば、巨大なシステム設計だけでなくタッチポイントについても記述してもらいたかった。そのため、福祉や建築分野は理解しやすいものだった。2014/04/20