内容説明
日常の事象を感性の問題として捉え直し、その豊かな営みとそこに潜む危うさを精密に解析。バウムガルテン以来の伝統的美学に立脚しつつアクチュアルな省察をほどこした意欲作。
目次
第1章 感性的認識への完成―バウムガルテンから現代へ
第2章 言葉の感性化―その構造と歴史
第3章 病からあじわいへ―Nostalgia概念の感性化
第4章 懐かしさとnostalgia―比較美学から感性史へ
第5章 観光―世界を感性化するメガネ
第6章 真正性というあじわいづけ―ドロットニングホルム宮廷劇場の場合
第7章 感性化に潜む危険―「ラジオ体操第一」の場合
著者等紹介
津上英輔[ツガミエイスケ]
1955年東京生まれ。東京大学文学部および大学院で美学を専攻。博士(文学)。1985‐87年、DAAD奨学生としてフライブルク大学で音楽学を専攻。同志社女子大学を経て1993年より成城大学。現在文芸学部教授として美学を担当。1999‐2000年イェイル大学客員研究員、2006年ストックホルム大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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