イエス・キリストの神―三位一体の神についての省察

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  • サイズ B6判/ページ数 213p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393333037
  • NDC分類 191.1
  • Cコード C0016

出版社内容情報

信仰者にも難解な三位一体の神を様々な角度から平易に説明。三位一体の教理や用語の成立史を訳者解説として付し総合的理解をめざす。

内容説明

三位一体の神秘を、イエスにおいて示された父と子の自己放棄と自己贈与の関係を中心に、ヨブ記やニカイア信条をひもときつつ、さまざまな角度から実感的に描きだす。また訳者による三位一体論論争史の解説を付し、総合的な理解をめざす。

目次

第1章 神(「名を持つ神」;「三位一体の神」;「創造主なる神」;「ヨブの問い」)
第2章 イエス・キリスト(「天から下り」;「そして人となった」;「父と同一本質」;「聖書にしたがって復活し」)
第3章 聖霊

著者等紹介

教皇ベネディクト16世ヨゼフ・ラツィンガー[キョウコウベネディクト16セイヨゼフラツィンガー][Joseph Ratzinger Benedikt16]
1927年、ドイツ、バイエルン州生まれ。1951年、司祭に叙せられる。ボン、ミュンスター、テュービンゲン、レーゲンスブルグの各大学で、基礎神学、教義学、教義史の教授として研究と教育の任にあたる。1962‐1965年のヴァティカン公会議には、フリングス枢機卿の神学雇問として参加し、のちに専任の公会議神学者に任命され、公会議の進展に深く関わる。1977年、ミュンヘン・フライジングの大司教、同年6月、枢機卿に任じられる。1981年、教皇ヨハネ・パウロ2世により教理省長官に任命される。2005年4月2日、教皇ヨハネ・パウロ2世の逝去に伴い、史上8人目のドイツ人教皇として選出される

里野泰昭[サトノヤスアキ]
1930年、東京生まれ。東京大学工学部卒業後、上智大学ラテン哲学科に入学、ドイツのボン大学カトリック神学部に留学。ボン大学カトリック神学部神学課程卒業後、ミュンスター大学、テュービンゲン大学、レーゲンスブルグ大学の博士課程において、ラツィンガー教授の指導を受ける。帰国後、千葉大学で助教授、教授を務め、千葉大学定年退官後は、仙台白百合女子大学教授を務め、2007年3月に退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Francis

10
前教皇ベネディクト16世が司教時代に行った説教に手を加えた三位一体の教義の解説。神学とはこういうものなのか、と納得。だから保守的だと批判されながらも教皇にまでなれたのだと納得。自分もカトリックでありながら、三位一体の事が良く分かってなかったけど、訳者の解説も併せて読んだことで、三位一体について以前よりは理解できたと思う。2016/09/13

Koning

3
教皇ベネディクト16世がまだ神学者ヨゼフ・ラッツィンガー先生だった1970年代に四旬節、待降節の講話として語られた者にラジオ放送?と公会議記念講演の内容を纏めて1976年に出版されたもの。副題の通り三位一体に関する解説。巻末に訳者による三位一体の公会議による歴史的流れの解説も有るのでキリスト教最大のよくわからん教義の意味を漠然とでも掴めるようになると思う。しかし、ラッツィンガー先生もだけど、カトの学者ってちゃんとしてる人多いなぁ。と、改めて思ったり(w2011/12/15

Atsumi_SAKURADA

2
本書は、かの難解な三位一体論についてのお話です。カトリックのわかりやすいところは、教皇が教義に関して「こうだ」と言えば「そうだ」というところです。その中身が時代に即した言葉によって語られるという点にも、この本の価値があると言えます。2014/01/22

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