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死ぬのは法律違反です―死に抗する建築 21世紀への源流

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  • サイズ A5判/ページ数 393p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393332733
  • NDC分類 520.4
  • Cコード C0010

目次

建築的身体として生きる
人権宣言と建築的身体(1789・1968‐2004)
法的尺度
死ぬのは違法である―過渡期の尺度
かくも脆弱な世界―脆弱な世界で強く生きることは可能か
否!!もしくは我が種を行くがままにまかせよ(下水に流せ)
バイオスクリーヴは何を望むか
建築的手続きと戦略的に設定された環境/配慮された住居
普遍的宣誓供述書の近傍/生命位相学的な目的の同一性を緩和すること
さらにどこまでも!!アイデンティティを行くがままにまかせよ(下水に流せ)
建築的手続きの発明と組み立てのための指示
みずから文脈化する情報(建築的手続きの発明と組み立てにしたがって進むために)
天命反転

著者等紹介

河本英夫[カワモトヒデオ]
1953年生まれ。東京大学大学院理学系研究科修了。東洋大学文学部教授。専門は、科学論、システム論、システム・デザイン。哲学史、思想史、科学史を通じて数多く構想された有機体論、生命論、生の哲学、システム論の一切を踏まえた上で、現代の生命論・身体論の射程を大幅に更新し、深化させたのがオートポイエーシスの構想である。フランシスコ・ヴァレラとウムベルト・マトゥラーナによって創始されたオートポイエーシス構想の理論的な輪郭を明確にし、その隠れた可能性を探り当てることを通じて構想の豊かな拡張を図る一方、舞踏をはじめとする芸術制作、そして脳科学、進化論等々の自然科学、および精神医学やリハビリテーションの医療現場など実に数多くの現場に向けて、各フィールドの制作者たちの実践的・理論的なブレークスルーが実行可能になるための、決定的に重要な示唆をあたえ続けている

稲垣諭[イナガキサトシ]
1974年生まれ。青山学院大学法学部卒業、東洋大学大学院文学研究科哲学専攻博士後期課程修了。現在、東洋大学「エコ・フィロソフィ」学際研究イニシアティブ、ポストドクター、同大学非常勤講師。専門は、哲学、現象学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

roughfractus02

2
死は必然だ。この終点から時間が線状に延びて空間がその座標上に広げられる。もしそのアナロジーとして建築があるなら、そこは死によって分割された空間であり、生命が住まう余地はない。荒川+ギンズは死を法律で禁止する。すると、死は必然性から転落し、生きることと同じ可能性の身分になる。ここから生まれる「死なない」という新たな必然性は、最初から死んでいることでも永遠に生きることでもない。『建築する身体』は二足歩行する人間の行為と知覚を反転したが、本書では思考習慣に君臨する死の時空とリニアな文字列を詩的文体で反転する。2017/02/11

毒モナカジャンボ

1
反二元論、反還元主義、反個体、そして何より反死。荒川&マドリンによる人権宣言は、死を違法にし、その形式に内在している普遍主義の観点から、地球人に対し死の運命を爆砕する=天命反転のプロジェクトへの総体的参加を促しているように思われる。とはいえランディング・サイト、生命位相学など見たこともない言葉が並び、難解極まりない。(創作?)対談も、なぜ対談として成立しているのか分からなくなってくるほどだ。しかしこれが今やポストモダンなどと言われる世界にあって、極端に楽天的なモダニズムの希望を打ち出していることはわかる。2020/07/04

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