内容説明
女性に首輪を嵌めてペットのように奉仕させた「監禁皇子」。総選挙で突如新党を結成、党首に就任した長野県知事・田中康夫。日本のIT産業を牽引する辣腕経営者・孫正義。よくも悪くも世間の注目を浴びる人々にひそむナルシズムの光と影。ドメスティック・バイオレンスや引きこもりなど、現代社会の病理にも新しい視座をひらく。
目次
第1部 ナルシスティックな人々(首輪で少女を監禁した「ご主人さま」;私のカウンセリング体験から ほか)
第2部 精神分析派からミロンへ(現代精神分析派の主張;精神分析派のチャンピオン、カーンバーク ほか)
第3部 ナルシストと暴力(ナルシストの暴力性;自己愛性暴力とは何か ほか)
第4部 ナルシストの扱いかた(日常場面での対処法;職場のナルシストの扱いかた ほか)
著者等紹介
矢幡洋[ヤハタヨウ]
1958年、東京都に生まれる。京都大学文学部卒業。精神病院の相談室長などを経て、現在、矢幡心理教育研究所所長、西武文理大学講師。臨床心理士・作家。著書に『殺人者の精神科学』(春秋社。第5回菊田クリミノロジー奨励賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kuma_suke
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図書館本 ナルシストについて学術的に解説してある本。パラパラ捲った時に目に入った「評価への過敏性」という言葉に思い当たる事があって借りたのだが、多分自分はこの域まで達していないだろうと思いたい。意外と子育てについて見つめ直す点があった。うちの子は世界一かわいいけど、媚びへつらうような対応はよくないよね。2015/07/04
ミライ
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自己愛が強いと思われる人が身近にいたため興味があり読んでみたが、その人とはまた違う感じがした。ただ、誰もが多少はナルシスティックな部分は持っていると思う。2014/10/30
宵子
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病的な自己愛(実際の実力に伴わない)を持つ人々について書いた本。例で昔ネットで相当ネタにされた「小林皇子」が取り上げられている。その一方まだネタにできる所謂ナルシストとの比較もされている。しかし、自分を客観的に見られず、妄想以外(健全なナルシストは妄想して実行しようとする)で、目標に対してプロセスなどを具体的に説明できず、自分から能動的にできないということは、自己が幼稚なのだろうか。2013/06/27
um
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キャラの人格参考に読んだ!2011/08/08
なつなみ
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自分、ちょっとナルシストかも2008/02/05