知能低下の人類史―忍び寄る現代文明クライシス

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知能低下の人類史―忍び寄る現代文明クライシス

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  • サイズ 46判/ページ数 311p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393332382
  • NDC分類 141.1
  • Cコード C0011

内容説明

なぜ我々の知能は低下し、それは未来に何を意味するのか…。現代社会における知能遺伝子の劣化のありようと、その綿密な分析から知能の歴史的展開を詳細に描く。生物学から進化心理学、さらに社会科学・歴史学へと連続する統合的な人間学ともいうべき科学的真理探求の書。

目次

人が月に行ったなんて本当?
知能とは何か
知能が進化してきた理由
産業革命 知能上昇の頂点
性格とは何か
天才の出現
知能の進化の逆転現象
「我々は賢くなり続けている」という幻想
一般知能の低下の科学的な根拠
知能低下と文明の盛衰
文明圏における一般知能の推移
西洋文明の運命
光の消滅

著者等紹介

ダットン,エドワード[ダットン,エドワード] [Dutton,Edward]
フリーランスの研究者・著述家。1980年、ロンドン生まれ。現在はフィンランド北部のオウルに住んでいる。2002年にダーラム大学を神学専攻で卒業し、2006年にアバディーン大学から宗教学の博士号を取得した。彼の論文は、福音派キリスト教に属する学生に対する、参与的な観察であった。その後、オランダのライデン大学、スウェーデンのウメオ大学の客員研究員になり、サウジアラビアのサウード王大学の研究チームのコンサルタントをつとめている。フィンランド・ルター派の聖職者と結婚して2人の子供がいる

ウドリー・オブ・メニー,マイケル・A.[ウドリーオブメニー,マイケルA.] [Woodley of Menie,Michael A.]
1984年、イギリス南部のギルフォードで生まれた。ニューヨークのコロンビア大学で進化・生態と環境生物学の学位を取得。ロンドン大学ロイヤル・ホロウェイでの博士課程では、シロイヌナズナArabidopsis thalianaの生態的な生活史の、分子生物学的な特徴について研究した。その後すぐに、研究対象を植物から、ヒトの進化的な行動生態学に変えた。ベルギーのブリュッセルにあるアムステルダム自由大学のレオ・アポステル学祭研究センターの研究員である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ふみあき

36
私はシュペングラーが『西洋の没落』で説いた社会周期理論って、ヘーゲルやマルクスの進歩史観と同様、ひとつの物語にすぎないと思ってたけど、本書はそれが正しいことを科学的なエビデンスに基づいて証明しようという試み。先進国では過去1世紀にわたってg因子(一般知能)が低下し続けており、それは高度な福祉によって下層階級が淘汰されないこと、知能の高い女性が自己実現を優先して出産を忌避すること等が理由。西洋世界が産業革命を達成したのは、キリスト教が避妊を禁じたからだとか面白い記述もあるが、その妥当性は私には判断できない。2022/09/12

Miyoshi Hirotaka

25
人類の知能は産業革命を頂点に衰退している。知能は元々遺伝と相関性が高い。知能が高い者は、所得が高く比較的良好な環境であった社会の上層部で多く生存し、高い教育により、様々な分野でイノベーションを発生させた。産業革命後、医療、公衆衛生、福祉が充実したことで淘汰圧力が下り、自然選択が機能しなくなった。また、周辺地域の知能の低い層の大量流入が社会全体の知能を低下させる方向に作用。文明の栄枯盛衰は知能と関連して来た。倫理やポリコレは人や時代により正解が変わる。不愉快な研究だが、現実を直視し、将来に備える必要がある。2025/02/23

Satoshi

17
人間の知能は産業革命を頂点に低下し続けているという主張を各種エビデンスをもとに説明している。主な根拠は文明により知能が低いであろう貧困層が生き残り、避妊により高知能の女性の出産が減ったこと。近年のヨーロッパでは移民の大量流入も知能低下の原因とのこと。論拠となるデータは後付けなので、チェリーピッキングしたのではと勘繰ってしまう。著者は優生思想の持ち主では無さそうだが、過激な思想を持った人々に利用されそうだ。2025/02/24

jackbdc

13
面白いテーマだが論証はかなり難しく、不確かな内容を晒す事で世間的に波風も立つ。巻末には人類の知能低下の結果としての文明崩壊を①遅らせ、②備える事の意義を語っているが、敢えてこれを執筆するに至った若き著者らの動機が知りたいと思った。色々と考えさせられ、究極的な問いにも幾つか巡り合う。1.文明崩壊を止める必要あるの?大絶滅やディスラプトは不可避であり止める努力にどこまで注力すべきものなのか?2.○○低下とは?相違や変化を善し悪しで評価するのは厳格な条件設定が出来る場合に限られる。生命や人生への応用は無理筋。2022/03/05

ニッポニテスは中州へ泳ぐ

10
☆=3.5/5 マシュマロテスト世界最速失格者たる私としては「一般知能」をテーマとする本書は見逃せねえのでさっそく読んでみた。 前半では「一般知能」という因子そのものに対する懐疑論を一つ一つ取り上げつつそれに反駁する形で「賢さは遺伝する」という仮説がかなり堅いことを示していく(「賢さ」の内実に迫る科学史としても楽しめる)。また、「一般知能」の遺伝的劣化を広いデータから示す(一方で非遺伝的な要因によって特殊知能が局所的に伸びていくような「フリン効果」も生じている)。 が、このデータに「文明の興亡」を→2021/10/30

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