内容説明
オウム事件を相対化する類を絶する迫力。大反響を呼び起こしたオウム発言の全面展開から未知の領域への突入。「付」親鸞の造悪論―白熱の講演。
目次
カタストロフからの視線―新しい段階の兆候(重苦しい情況のなかで;カタストロフを早める要素 ほか)
静かなる内戦(末期的マスコミ現象;オウム事件の三つのポイント ほか)
根底的解決へ向けて(精神の「深さ」とはなにか;身体は「深さ」を備えているか ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
くり坊
1
1996年発行の1冊。私が最初に読んだ、吉本隆明の関わっている本...ということになります。「宗教的事件も唯物的事件も、ひとしく普遍的宗教性の問題として解明する以外に、こういう現実状況を中央突破する方法はないと、わたしには思える」(213ページ)と主張する吉本氏にとって『親鸞復興』という1冊が重要なようです。吉本氏の主張を通じて、現実世界を眺める、切り取る、読み取る目を養いたい方々には、彼が、オウム真理教の事件から、一人の思想家として、何を感じ取っていたのか?は重要なのかもしれません。2021/10/22
春猫
1
読み終わった。これは「買い」かも。2012/04/07