出版社内容情報
吉本隆明が『共同幻想論』以後はじめて,対幻想の領域を正面から考察して10年,いまだ性・家族への原理的,情況的考察に有効性を失わず,〈現在〉にブリッジする待望の増補版。
内容説明
いまだ性・家族への原理的、情況的考察に有効性を失わず〈現在〉にブリッジする待望の新装増補版。
目次
〈性〉〈家族〉の行方
フェミニズムからエロティシズムまで
〈家族〉は消滅するか?
増補 超感覚と身体
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
またの名
11
若い女性の物と思しき下着を見かけると硬直し葛藤しつつ目を逸らすという知りたくもない著者情報などが載ってる、80年代インタビュー。共同幻想論の枠組みを延長した理論的な話を期待したら当時の世相を語ってるのがメインで、ヤマギシ会やイエスの方舟といった内容に95年へ至る問題の軌跡が予感されるも、とにかく古い時事ネタ。女性の解放を突き詰めると最後に泥のようなニヒリズムによる男性憎悪が残るのに対し男性は性的幼児性へ逆行するイメージを女性に抱くのではとの予想が、要するに現代のフェミとロリコンの話だと解釈できなくもない。2019/08/23
保志 野子
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共同幻想論の理解補助として読んだ。 が、ドゥルガタのn個の性という概念に打ちのめされてしまった。 「一つになることでも、二つになることでもなく、何千何万になることなのだ」いい言葉である。2012/02/07