内容説明
どんな存在も尊い。生きる意味を求めて…一人ひとりに問いかける“高橋巖講演集”。
目次
1 カタチとイノチ
2 私の美学
3 魂のさすらい―シュタイナーの人生論
4 神秘学の現在―ミカエルの時代
5 「自我」の探究―ミカエルの思想
6 シュタイナーのアナキズム
7 今を生きる人智学
著者等紹介
高橋巖[タカハシイワオ]
東京、代々木に生まれる。慶應義塾大学文学部大学院修了後、ドイツに留学。ミュンヘンでドイツ・ロマン派美学を学ぶなか、シュタイナー思想に出会う。1973年まで慶應義塾大学で教鞭をとる(美学・西洋美術史を担当)。1985年、日本人智学協会を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tetekoguma
0
今年の3月に亡くなったシュタイナー研究者であった高橋巖さんの晩年の講演録。シュタイナーの思想は本質的には東洋思想に近く、特に柳宗悦が『南無阿弥陀仏』で説く浄土思想にかなり近いとのこと。今年の春から柳宗悦の思想にはまっていますがこれがシュタイナーにつながるという興味深い展開となりそうです。この本は読書会の題材でした。残念ながら高橋巖さんのお話を直接聴く機会はありませんでしたが、たくさんの著作を残していただいているのがありがたい限りです。この本が最初ですが読み進めていきます。 2024/07/27
green
0
「目の前の客観を重視する考え(唯物論)が中心だが、なにかそれだけではない」と思っていた私の感覚に、新しい見方(唯心論)を教えてくれた。本の書き方は、河合隼雄さんの本に近いと感じる。やさしく、丁寧に説明する形。ものの見方だけでなく、思想、宗教などと境のない内容で面白かった。2022/01/30