内容説明
ぼくらがいま必要としているのはパンではなく詩なのかもしれない。魂をゆさぶる真実のことば。
目次
重力と恩寵
真空と埋め合わせ
真空を受け容れること
執着から脱け出すこと
真空を埋める想像力
時間を放棄すること
対象なしに欲求すること
「私」
遡創造
消え去ること
必然性と従順
幻想
偶像崇拝
愛
悪
不幸
暴力
十字架
天秤と梃子
不可能なもの
矛盾
必然的なものと善とのへだたり
偶然
愛すべきものは不在である
浄化作用をもつ無神論
注意と意志
訓練
知性と恩寵
読み
ギュゲスの指輪
宇宙の意味
仲立ち
美
代数学
社会の烙印を
巨獣
イスラエル
社会的調和
労働の神秘
著者等紹介
ヴェーユ,シモーヌ[ヴェーユ,シモーヌ] [Weil,Simone]
1909年生まれ。フランスの思想家。リセ時代アランの教えをうけ、哲学の教職についたが、労働運動に深い関心を寄せ、工場に女工として入り8ヶ月の工場生活を体験。36年スペイン内戦では人民戦線派義勇軍に応募。40年独仏戦のフランスの敗北で、ユダヤ人であるためパリを脱出。その頃キリスト教的神秘主義思想を深める。42年アメリカに亡命、自由フランス軍に加わるためロンドンに渡るが、病に倒れ、43年衰弱死する。彼女の生涯と遺作は、不朽の思想として世界の文学者、思想家に深い感銘と影響を与えた
渡辺義愛[ワタナベヨシナル]
1927年生まれ。上智大学名誉教授。2018年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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おおた
19
正直、河出の新訳と同じ時期に出たのは偶然にしても、長く品切れになっていた罪は重い(1950年代に出て品切れになってるのはどこかで出てるのかな?)。ちくま版としか比較してないけれども、「遡創造」(ちくまは「脱創造」)「準地獄」(生き地獄)と耳慣れない単語が使われていたり、ちくま版の方が後に訳されているなど、1冊だけならちくま学芸文庫版を推します。ただ、1章ずつ比較して読むと別の場所から光を当てるようなちがいが見えて、読みが深まりそう。2020/09/21
双海(ふたみ)
6
体感で2割くらいしか理解できていない。またいずれ再読することにしよう。キリスト教関連の文章が難しい。2025/05/18
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- 和書
- 土木材料学