内容説明
今を生きる実感を求めて古代の偉大な叡智に学ぶ。「霊的な世界は現実に存在する」現代の“状況”を自由に生きる思想と新しい価値観を共有することで、寄る辺なき時代を切り抜ける道。
著者等紹介
シュタイナー,ルドルフ[シュタイナー,ルドルフ] [Steiner,Rudolf]
1861‐1925。ハンガリーのクラリエヴィェベック(現クロアチア)に生まれる。ウィーン工科大学卒業。ゲーテ学者、哲学者として活躍した後、1902年、神智学協会ドイツ支部書記長に就任。13年、神智学協会を離れ、人智学協会を設立。霊学的観点から新たな総合文化の必要性を説き、その影響は宗教、芸術、教育、医療、農法、経済など、広範な分野に及ぶ。1925年、スイス・ドルナハにて逝去
高橋巖[タカハシイワオ]
東京、代々木に生まれる。慶應義塾大学文学部大学院修了後、ドイツに留学。ミュンヘンでドイツ・ロマン派美学を学ぶなか、シュタイナー思想に出会う。1973年まで慶應義塾大学で教鞭をとる(美学・西洋美術史を担当)。1985年、日本人智学協会を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Gotoran
45
1913年5月28日~6月5日、フィンランド・ヘルシンキでのシュタイナーの9回にわたる連続講義を収録。古代の霊的伝統を担うヒンズー教の聖典のひとつ「バガヴァット・ギーター」を読み解き、第一次世界大戦直後に、19世紀以来の唯物論の時代の危機をどう乗り越え、真に自由な個体主義を実践することができるか、現代の唯物論に対して徹底的に反対の態度をとって、(霊的な)新しい価値観を皆で共有しようと呼びかけている。キーワードは、“悪戦苦闘、至上の愛、状況を生きる”。難解ではあるも、興味深った。次は『バガヴァッド‥』を。2020/12/09
デビっちん
21
バガヴァッド・ギーターを読む際には、その時代背景を考慮することで理解が進むように感じました。どんな本でもそうだも思いますが、著者が書いた時代や背景を意識しないと得られるものが少なくなるように思います。宗教書は芸術という表現が良かったです。2021/06/15
無能なガラス屋
6
「私たちは今、新しい時代の黎明期を生きているのですが、この新しい時代の特徴のひとつは、広い範囲でこれまで秘密であり続けたこと、ごくわずかな人たちだけに知られていたことを、社会の広範囲の人びとに広め、普及させることなのです。」2024/01/14
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