内容説明
働く、働かないにかかわらず、あらゆる年齢のすべての人に最低限の所得を保障する“ベーシック・インカム”、その思想的源流としてドイツで再読されている、シュタイナーの“社会三分節化論”を収録。ロシア革命直後、ナチス台頭前夜、時代に抗して語られた六日間のドキュメント。
目次
アッピール 1919‐03 ドイツ民族と文化世界に訴える
社会の未来 1919‐10‐24 1日目―いま、社会と生活を変えたいと思う意志はどこにあるか
1919‐10‐25 2日目―経済生活について 連合体を基礎とすること
1919‐10‐26 3日目―法生活について 民主主義の課題と限界
1919‐10‐28 4日目―精神生活について 芸術、科学、宗教そして教育
1919‐10‐29 5日目―精神と法と経済をいかに協調させるか
1919‐10‐30 6日目―国民生活と国際生活
付録 1919‐2‐21 社会主義とイデオロギー
著者等紹介
シュタイナー,ルドルフ[シュタイナー,ルドルフ][Steiner,Rudolf]
1861年、旧オーストリア帝国クラリィェベックに生まれる。1925年、スイス・ドルナッハにて死去。ウィーン工科大学にて熱力学・哲学を学ぶ。ベルリンで文芸関連の編集者や労働者学校の教師をつとめ、各地で講演活動を行う。1902年、神智学協会ドイツ支部書記長に就任。1913年、神智学協会を離れ人智学協会を設立。第1次世界大戦後の1919年、ヴァルドルフ・アストリア煙草工場主エミール・モルトの依頼を受けて従業員の子どものための学校をシュトットゥガルトに設立、最初の自由ヴァルドルフ学校となる
高橋巖[タカハシイワオ]
東京に生まれる。1957年よりミュンヘンでドイツ・ロマン派美学を学び、その過程でシュタイナーの著書と出会う。1973年まで慶應義塾大学で教鞭をとり、70年代からシュタイナーとその思想である人智学の研究会や翻訳の活動に入る。1985年、日本人智学協会設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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